1D1Uの連続で出来る、想定外の未来のつくりかた。(about 1D1U Event)

 アパレル店長の頃も、やはり考え方は1D1Uでした。毎日、販売員は個人売上で数字が出てしまうことが、プレッシャーでした。それぞれに売り方というものもあって、大口顧客様を持つスタッフは、普段は積極的でなく、顧客様が来た時だけ対応するという方もいらっしゃいました。 

 私はすぐに店長になりましたが、販売経験ゼロからのスタートでした。しかし、3か月もすると店の中で売り上げ上位のほうになりました。私の中で「1日10万円は売ろう」と決めていて、粘り強く販売していたのです。のってる日というのと、そうでもない日もありましたが、1度弾みがつけば、なんだかそのまま行けそうな気がしていました。
 

 夕方になっても売上ゼロの日。どうしてもゼロだけは免れたいので、母にメールをしたことがあります。すると母が駆け付けてくれて、1枚買ってくれたのです。こういうことが、数回ありました。(笑) 結局4年勤めて、売上0だった日は、1回だけでした。連続で達成するために、人からのサポートは本当に必要です。

 「1日だけ達成しよう」の繰り返しでした。この繰り返しが未来を作ったのだと思います。しかし、ずっと同じ調子では、慣れてしまって、何の負荷もかからなくなる。歯磨きも慣れてしまうと、雑になることもあります。しかし、新しい歯磨き粉にしたり、歯のクリーニングへ行ったり、継続するなかで変化を生じさせると、よりよい未来へと結びつくのです。


 「1日だけ達成しようの繰り返しで、どうしたらより良い未来がつくれるか?」 

 イチローが、球団のアドバイザーになるニュースが入ってきました。彼のトレーニング方法やメンタルの持っていきかたなど、教わりたい選手が多くいて、それはチームの勝利にも繋がるからという理由なのかなと思いました。私も「軸は変わらないで、変化しながら同じことを変わらず続けている」というところは、共通しています。そういう人が、毎日どんなことをしているのか? 
 

 1D1Uを継続させるための秘訣として、「人の率直な意見を素直に聞く」ことは、とても大事だと思っています。ここは、一番人から褒められるところかもしれません。「素直ですよね」と。これまでのEVENTでも、「販売の一番得意なスタッフのところへ自らダメ出しを貰いにいった」という話をさらっとしていましたが、これをさらっと片してはいけないのです。(笑) ここをさらに細かく観ようというのが、前編の「教わり上手」です。私のEVENTは、どんどん細かくなっていきます。1D1Uという最小単位にしたことで、さらにルーペレベルへ。細かいところに気づけることが、感性を磨くことなのです。