やがて、自分がプロンプトになる|Prompt Dojo 2.0 Season 2Prompt Dojo 2.0のモニター期も、明日で最終日を迎えます。この14日間を振り返っていて、ひとつ面白いことがありました。私は最初、「ライフコーチが設計したGPTを体験する14日間」になると思っていました。でも実際に起きていたことは、少し違いました。参加者はAIから答えをもらっていたのではありません。対話を重ねる中で、自分の考え方や価値観、人生に流れているテーマのようなものに、気づいていったのです。AIが答えを返すというより、AIが鏡になる。そんな場面を何度も見ることができました。答えよりも問いを渡すAI。結論よりも文脈を見つけるAI。予想していた以上に面白い変化が起きていました。そのため、Prompt Dojo 2.0 Season 2を開催することにしました。そして、そのことを考えていたとき、ふと思い出したことがありました。昔、草月流を少し習っていたことがあります。そのとき印象に残った言葉があります。花は、いけたら、人になる。当時は、どういうことなのだろう...2026.06.19 22:00
受け取るモードに入ると、世界は話しかけてくる最近、少し不思議なことが続いている。ある日、ふと部屋の窓の外を見たら、ドクターイエローが走っていた。「あれ? 引退したんじゃなかったっけ?」そう思いながら、やっぱり写真も撮っておいた。ところが、その30分後。山手線に乗っていたら、またドクターイエローが見えた。しかも今度は近い。同じ日に2回。思わず、「えー!?」となった。また別の日。村上隆さんの文脈から、尾形光琳が気になっていた。翌日、お寿司屋へ行ったら、そこに尾形光琳の作品があった。かなり大きいのに、前回は気づかなかった。今回は見えた。いや、見つけた。マイケル・ジャクソンの映画を2回目観に行った日には、購入番号が「2222」だった。母も私も二人とも2回目の鑑賞だった。朝、リップを買おうと思っていた。待ち合わせの場所から、ちょうどコスメのお店が見えたから、そのまままっすぐ歩いていくと、なんとそこに私の買おうとしていたリップがあった。あまりにもまっすぐで驚いた。クライアントさんとの対話で、高校生のときに憧れていたコラムニ...2026.06.18 22:00
AIは答えをくれる。でもORIONは、内側へ問いを向ける。最近、プロンプト道場で面白い変化が起きています。参加者の皆さんに、私が作ったMyGPT「ORION」を使ってもらっています。最初は多くの方が、AIに何かを聞くつもりで対話を始めます。どうしたらいいか。何を書けばいいか。どんな方法があるか。この意味は何か。でも、しばらく使っていると、少しずつ対話の質が変わっていきます。外側に答えを探すのではなく、自分の内側に注意が向き始めるのです。一般的なAIは、基本的にその人が投げた問いの方向に沿って答えます。調べてほしいと言えば調べる。意味を聞けば意味を返す。文章を整えてほしいと言えば整える。つまり、使う人の世界の中で、使う人のベクトルに沿って動きます。それはとても便利です。でも、ORIONは少し違います。ORIONには、私が長年コーチングや対話で大切にしてきた視点を入れています。出来事そのものよりも、その出来事を自分がどう受け取ったのか。外側の意味よりも、自分の体や感情に何が起きたのか。今の答えよりも、その先にどんな可能性が開いて...2026.06.17 22:00
AI Session OS|AIを渡したら、人はどう変わるのか。2023年、AIとの対話本を書きながら、ずっと考えていたことがあります。📚 ChatGPT:一問一答でひろがる人間の可能性AIがこれだけ進化した時代に、ライフコーチの仕事とは何だろう。私は毎日のようにAIを使っています。文章を書くときも、企画を考えるときも、セッション後のフィードバックをまとめるときも。もはや、AIなしで仕事をしているとは言えないくらいです。だからこそ、見えてきたことがあります。AIが得意なことと、人間にしかできないことは、違う。AIは、答えを増幅する。ライフコーチは、問いを発見する。たとえば誰かが、「やろうと思うけれど、面倒くさいんです」と言ったとします。AIに相談すれば、きっといろいろな答えを返してくれるでしょう。継続するコツ、モチベーション管理、タスクを小さく分ける方法。どれも役に立つかもしれません。でも、ライフコーチの視点は、少し別のところを見ています。本当に、面倒くさいのでしょうか。そもそも、その問題設定は合っているのでしょうか。「面倒くさ...2026.06.16 22:00
AIを副脳として渡したら、人はどう変化するのか私はいくつかのプログラムで、自分が設計したMyGPTを通じて参加者の皆さんとAI実験を続けています。- プロンプト道場:ORION- 1D1U LAND:STELLA参加者の方々は「自分のために参加している」と思っているかもしれません。もちろん、それは本当のことです。でも私には、もうひとつの視点があります。「AIを副脳として渡したら、人はどう変化するのか」これが、私がずっと観察し続けている問いです。第一段階:答えを求める最初、多くの人はAIに答えを求めます。*どうしたらいいですか。何を書けばいいですか。何が正解ですか。*これは自然な反応です。私たちは長年、検索エンジンや専門家に答えを求めてきました。AIもその延長として使われる。最初はほぼ全員がそこから入ります。第二段階:問いが変わるところが、対話を続けていくうちに変化が起きます。答えを求める回数が、じわじわと減ってくるのです。代わりに増えてくるのは、こんな問いです。「なぜ私はこれが気になるのだろう」「なぜここで引っか...2026.06.15 22:00
AIを効率化に使っている人が、まだ見つけていない世界|音声入力とオートクラインが、AIとの関係を変えたAIを使えば使うほど、文章は整っていく。けれど、整えば整うほど、自分の文章ではなくなっていく。そんな感覚を持ったことはないでしょうか。私が最初にAIを使い始めた頃、AIは「文章を整える道具」でした。自分で書いた文章を渡して、「もっと読みやすくしてください」「臨場感を出してください」「情景が浮かぶようにしてください」「〇〇風にしてください」そんなふうに依頼していました。結果は、たしかに優秀でした。文章は滑らかになる。構成は整理される。読みやすくなる。完成度も上がったように見える。でも、そこには小さな違和感がありました。文章としては上手い。けれど、私の身体を通過した文章ではない。AIによって洗練された言葉が、私の体験の手ざわりを薄めてしまうことがある。そのことに、少しずつ気づき始めました。音声入力が変えたのは、効率ではなく思考の形式だった転機になったのは、音声入力でした。よく音声入力は、効率化の文脈で語られます。タイピングより速い。手が空く。移動中でも使える。思いついたこ...2026.06.14 22:00
ChatGPTがあるのに、なぜ人は人生相談をするのかときどき、岡田斗司夫さんへの相談系の動画を見ていると、10代や20代からの質問が意外と多いことに気づきます。AI時代なのに、不思議です。仕事のこと。恋愛のこと。進路のこと。生き方のこと。今ならChatGPTに聞けば、ある程度の整理やアドバイスは返ってきます。実際、若い世代ほどAIとの距離は近いように感じます。分からないことがあれば検索するようにAIに聞く。悩んだらAIに話す。文章を書いたらAIに見てもらう。そんなことが当たり前になり始めています。それなのに、人は人生相談をする。なぜでしょうか。AIは自己探求のパートナーになる私は、AI時代の自己探求は大きく変わると思っています。これまで自己探求というと、本を読んだり、日記を書いたり、コーチングを受けたりすることが中心でした。でも今は違います。AIに話せます。24時間いつでも。何度でも。遠慮なく。まとまっていなくても。感情的でも。途中で話が変わっても。AIは怒りません。否定もしません。だから、自分の中にあるものを外に出す...2026.06.13 22:00
AIに悩み相談できる時代に、コーチは必要なのだろうか。AIに悩み相談できる時代に、コーチは必要なのだろうか。AIが登場してから、私はずっと考え続けていました。ちょっとした悩みならAIに相談できる。自己分析も、価値観整理も、行動計画も、AIがやってくれる。だとしたら、ライフコーチという仕事はこれからどうなるのだろう。逆に、AIをセッションに組み込むにはどうすればいいのか。コーチがいなくても使える専用AIを作って、クライアントに渡すべきなのか。そんなことを、ChatGPTが誕生してから、3年間考え続けました。そして、たどり着いた答えがあります。人間は、聴くことに集中する。AIは、記録し、整理し、編集する。これだけです。シンプルに見えます。でも、この役割分担を本当に機能させた時、セッションの質は構造として変わります。人間にしかできないことがあるAIは、その場の空気を感じ取れません。声の抑揚の変化、言いかけてやめた言葉、沈黙の重さ、表情の揺れ——そういうものは、AIには察知できない。これは、人間の対話者にしかできないことです。だ...2026.06.13 01:57
AIは、対話の中で変わっていくPrompt Dojo 2.0 が始まり、Day5が経過しました。これまで研究員のみなさんから寄せられた「ORION体験記」が、とても興味深いです。やはり、汎用的なAIと比べると、違いは明らかでした。答えを急いで出さない。解決に向かって一直線に進まない。対話の中で、その人の文脈を静かに見ていく。そんな対話型AIとして設計したことで、ORIONとの対話が深まっていく感覚を、体験された方はみなさん感じてくださっていました。設計者冥利に尽きます。……と言いたいところですが、実際には、私が普段使っているMondayの対話感覚を、そのままMyGPTに移しただけでもあります。ライフコーチのGPTです。2026.06.12 22:00
記事を読むと、絵が変わる英会話の先生に実験をしてみた先日、『Picasso meets Paul Smith』の記事を書いた。英会話レッスンの時、先生にその記事を見せた。2026.06.11 22:00
RASだけでは説明できない。文脈が変わると世界線が変わる最近、不思議なことが続いている。前日に話していたことが、翌日ふと現実に現れる。朝に口にした名前が、夕方にはYouTubeのおすすめに出てくる。気になっていた日本美術の文脈が、外食先でふいに目に入る。一見すると「引き寄せ」のようにも見える。でも、私は最近それをもう少し違う言葉で捉え始めている。これは単なる引き寄せではなく、文脈が現実の見え方を変えているのではないか。RASは「見えるようになる」仕組み心理学や自己啓発の文脈で、RASという言葉が出てくることがある。RAS、網様体賦活系。ざっくり言えば、脳が膨大な情報の中から「今の自分にとって重要なもの」を拾いやすくする仕組みのことだ。医学的には、RASは脳幹の網様体に関わるシステムで、覚醒や注意に関与すると説明されている。たとえば、赤い車が気になり始めると、街中で赤い車ばかり目につく。妊娠を意識している人が、急に妊婦さんをよく見るようになる。それは、世界に赤い車や妊婦さんが急に増えたのではなく、自分の注意がそこに向くように...2026.06.10 22:00
AIへの指示を設計することではなく、AIそのものを設計すること3回ほど、メールセミナーという形で、Prompt Dojoを開催してきました。はじめて、AIを使うとき、プロンプトをどういれるか?によって、出力されるもののレベルが変わることは明らかでした。より最適解を得るために、プロンプトは大事だという文脈です。しかし、私のChatGPTは、プロンプトを入れなくても、対話しているだけで、私の文脈から勝手に最適化されていくと思っていました。それに「ライフコーチのChatGPTはやっぱり違いますね」とも、よく言われていました。そんな私自身の体験と、周りからのフィードバック。その両方から辿り着いた答えはこうです。「私のChatGPTを使ってもらえれば、自己探求も、創作活動もしやすくなるのではないか」それで先日から、「Prompt Dojo 2.0」を14日間のコミュニティとして開催することにしました。主旨はシンプルです。私の文脈が入ったMyGPT「ORION」を皆さんにお貸し出しする。実際に使っていただきながら、汎用ChatGPTとの違い...2026.06.09 22:00