これから個人事業でやっていきたいという方のセッションがありました。私が起業したころに比べると、個人事業主という選択肢は、基本メニューになってきているのです。姪っ子が持っていた『夢のかなえ方』という本にも、会社員と同列で個人事業主になっていましたし。
セッションは、「税務」という業務的なことについてのご質問から始まり、「こんなお客様の時、どんな対応をすればいいか?」とか、「服装について」など、コミュニケーションの話になっていきました。クライアントさんの質問に答えるのに、自分の経験談を引用していきましたが、失敗から学んだことがわんさか出てきました。
今の私は、すぐに本質はどこかを見つけて、それに対しての対処ができるようになっているので、コミュニケーション力によって、行動状態の時間に回せるようになりました。クライアントさんが何か月も悩んでいるお客様のことも「こう伝えたらいいんですよ」とか「こう捉えたらどうでしょうか?」と、見方を変えれば解決してしまうことができます。昔、私も人生の先輩方からしていただいたように。一瞬です。
本当に失敗談は忘れないものです。「目の前の人をそっちのけ」にしておいたことで、お客様よりお叱りを受けたこともありました。服装についても、「私は元アパレルだから、ちょっとくらいラフでもいいだろう」と思い、着ていった服装について、アンケート用紙に「あれは講師としてどうなのでしょうか?」とクレームを受けました。
それらの忠告を、「私は私だから」とせずに、素直に直してきました。相手の立場になって考える視点がたくさん欠けていたのです。独立してから、ビジネスをやっていくことよりも、「在り方を変える」ほうにずいぶん時間を使ってきた気がします。長くビジネスを継続できるような自己基盤に。
悩んでいたり、フォーカスがずれたまま進ませれば、それだけ時間が取られていきます。だから、在り方をある意味正常に矯正しておくことが先なのです。時間を大切に使うためにも。
今なぜ、こんな話を思い出させるセッションになったのか? メンター金井さんの息子さんからも、先ほど直接メールが来て、私はこんな返事を書いていました。
『かないずむ』は「やり方」を知ることもできるけど、「在り方」という点で考えてみると、経営者である金井さんと、独立して13年続けられている私が使う言葉や、やりとりに大事な要素が含まれていると思います。是非「在り方」も読み解いてみてください!
そんな視点で、『かないずむ』を読むこと。実は本当に伝えたかったことは、それだったりもするのです。「自分の中に答えはないかもしれません」をキャッチコピーにした『かないずむ』。人から素直に教わることで、どんどん知らない自分が明らかになってくるのです。
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