フリーランスは、開業届を出すところからはじまる。

 昨日までに出来上がった「フリーランスマネーセミナー」の小冊子を私の税理士さんに確認していただき、1点指摘がありました。この1点の指摘で、冊子が48ページまで増えました。(笑)

 フリーランスの所得が48万円以下なら、確定申告不要というのがあるのですが、税理士さんによれば、青色申告事業者の場合は、事業の赤字を3年間繰り越せるため、赤字でも確定申告をした方がメリットがあるとのこと。

 基礎控除というのは、あなたの生活を守るために、48万円は税金を取りませんよ、という控除のことです。

 なぜ、所得が48万円以下なのかというと、この基礎控除が48万円だからです。つまり、所得が48万円以下ならば、とんとんか、赤字ということになるので、だったら、税金を払わなくてもいいじゃないか、という考えになると思いますが、なぜ、赤字でも深刻をした方がいいのかと言うと、例えば、2年目に売上がウハウハになったとき、前年に赤字計上をしていると、その分を繰り越しで使えるので、所得を減らすことができるのです。税金が増えないようにセーブするよりも、思いっきり稼ぐ方向へとフォーカスできますね。1年目の赤字のお陰で。

 例えば、個人事業主にはコロナのとき給付金がありましたが、あれはタダでもらって、懐へ…というわけにいかず、確定申告が必要でした。売上になるので、課税対象だったからです。

 そこに、過去の赤字計上をしてあった場合、経費として計上できるから、そんなときに使えるわけです。知人で知らない人がいて、税金を払うときに、「給付金って売上だったの?」と気づいていた人もいました。

 また、コロナのときの持続化給付金の受給に際し、2019年分の確定申告をしていることが必要だったというのがあります。「確定申告をするほど儲けていないから」と確定申告をしていなかったために給付金の申請を諦めた人もいたようです。一方、2019年が赤字であっても確定申告をしていた人は、「売上が半減したので」と給付金を受給できていたんですね。

 何があるかわかりません。開業届を出したら、赤字でも確定申告することが大切なんですね。まじめにやっている人ほど、長期的にお得なのかもしれません!

 つまりフリーランスは、開業届を出すところからはじまるのです。


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