ストレスの原因を対処療法でなく、根本的に見直したいということで、20分間のセッションがありました。仕事の人間関係のストレスが大きいようで、ストレスになる相手も特定されているようです。こちらがどんな人なのか?質問をしたわけではありませんが、背景描写の説明も入りながら、どんな人に対してストレスを持っているのか? という話が続いていきました。聴いている方としては、相手を変えることはできないので、細かく話されてもどうすることもできません。もしかしたら、細かいところまで話すことによって、その相手にどう対処すれば、ストレスが減るのかという、対処法を期待されていたのかもしれません。
私が独立して3年目くらいのときのオリエンテーションで、クライアントの方は40分間、店長の愚痴を話されていたことがあります。私は、カウンセリングの領域だろう…と内心困りながら、ただ黙って聴いていたのです。それでふと言いました。「店長の話ばかりをされていますが、自分の話はしなくてもいいのですか?」と。すると相手の方は、「私、店長のこと、怒っていたんだ」とハタと気づかれたのです。
困った挙句のフィードバックだったのですが、今考えてみても、そのフィードバックしかないというくらい、的を射ていました。
今回のセッションも似ていました。周りの人の話ばかりをしていないで、自分にもっとフォーカスすべきということを、周りの登場人物が気づかさせてくれているのです。
自分もキレたいのに、相手はキレてくる。そうすると、自分の言動が悪かったのかな? と、今度は自分を責め始めるのです。自分の気持ちも受け止めず、自分を責めていては、メンタルに不調をきたすでしょう。
メンタルが不調のとき、自分の気持ちの声に耳を傾けていないことと、自分を責めている言葉を、無意識に使っているのです。
「自分の言い方が悪かったのかな」という検証も自分を成長させるために大事なことではありますが、「私だって言いたいことがある!」と、自分の心の声にも耳を傾けることからです。私もイラっとしたことがあったら、相手に直接言うのではなく、自分で小出しに暴言を自分だけが聴こえるように吐くようにしています。その方が、精神衛生いいですからね。(笑)
セッションは、自分の話をするところです。20分セッションの時間を超えましたが、ちゃんとクライアントさん自身の話は20分に収まったと思います。(笑)心療内科も最近は混雑しているようで、予約もできないようでしたが、このセッションで気持ちが楽になり、根本的から変われる、新しい視点が加わったと思うので、ストレスが減っていくことでしょう。
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