先日、常設で受けられるサービスとして新設した「ききかた診断」を、ALL EARSの受講生に体験していただきました。
「ききかた診断」では、実際のロールプレと対話を通して、自分がどんなふうに人の話を聴いているのかを見ていきます。
今回のロールプレで相談者役を担当するのは、私ではありません。
私が作った、傾聴専門のGPT「Dr.ECHO」に相談者役をしてもらいます。
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やり方は、とてもシンプルです。
Dr.ECHOに「ロープレお願いします」とプロンプトを投げるだけで、すぐにスタートします。
まず、相談者役のセリフがDr.ECHOから出てくるので、私がそれを読み上げます。
まるで台本を読んでいるような感じです。
ちなみに私は、まったくの大根役者です。(笑)
そこに受講生が、相談相手としていつものように返していきます。
受講生が返した言葉を私がそのまま入力すると、Dr.ECHOが再び相談者役として続きを返してくれます。
私はまた、それを読み上げる。
そんなふうにして、対話を進めていきます。
実際にやってみて感じたのは、相談者役を人間が演じない分、とてもフェアーだということでした。
相談者役の演技力や、その人自身の個性に左右されにくいので、「純粋に聴き方を見る」という意味でも、ロールプレがしやすい感覚があります。
そして、このロールプレを3問ほど行えば、診断するための材料としては十分です。
最後にDr.ECHOへ、
「フィードバックとしてまとめてください」
とプロンプトを出すと、実際のやり取りをもとに、傾聴専門の診断シートが生成されます。
自分ではなかなか気づきにくい、
「どんな言葉を拾いやすいのか」
「どんな質問をしやすいのか」
「どこで解決に向かいやすいのか」
「どんな聴き方をあまり使っていないのか」
といった、自分の“聴き方の傾向”が見えてきます。
以下は、私自身が例としてロールプレをやってみたときの診断シートです。
このようなシートもAIは、2分くらいで生成してくれました。別紙のチェック項目の表までつくってくれて、自分が発揮していなかったスキルまで、教えてくれるのです。
主に見ていったことは、自分は、どんな場面で、どんな聴き方を選びやすいのか。
聴き方には、その人なりのクセがあります。
たとえば、
* 相手の話を整理したくなる
* アドバイスしたくなる
* 次の質問を考えながら聴く
* 相手に答えが見つかると安心する
* 感情よりも解決に意識が向きやすい
* 逆に、ただ待つことが得意
など。
どれが良い、悪いという話ではありません。
大事なのは、
「自分は、こういう聴き方を自然に使っているんだ」
と気づくことでした。
ロールプレで見えてきたこと
今回はいくつかの「あるある」な場面でロールプレを行いました。
たとえば、
* 自分の変化を認められない
* 周りと比べて焦ってしまう
* 人に嫌われるのが怖くて本音を言えない
* ちゃんとした答えを言わなきゃと思って緊張する
といった場面です。
聞き手は、その都度、相手の話を受け取りながら返していきます。
やっていく中で見えてきたのは、
相手の言葉を拾って、整理して、前に進める力が強い
という特徴でした。
たとえば、
「ちゃんとした答えを言わなきゃと思う」
という話に対して、
「ちゃんとした答えって、どんな答えなのかな?」
と問い返す。
これは、聞き手が「ちゃんとした答え」の意味を決めず、
相手自身にその意味を話してもらう問いです。
また、
「考えがまとまらなくて答えられない」
という話に対して、
「いろいろな考えがたくさん思い浮かぶんだね。その中から一つを選ぼうとしているんだから、そりゃ焦ると思う」
と返す場面もありました。
ここでは、
「答えられない自分はダメ」
という見方から、
「考えがたくさんあるから、選ぶのに時間がかかっている」
という別の見方へ、相手と一緒に移動しています。
このように、
話を整理する
問いで深める
別の見方をつくる
次の行動につなげる
という力が、強く出ていました。
「いい対話にしたい」が、聴き方をつくっている
診断の中で、
「人の話を聴いていると、何をしたくなる?」
という問いも扱いました。
出てきたのは、
アドバイスしたい。
整理したい。
質問したい。
という答え。
さらに、
「相手が長く話しているときは?」
と聞くと、
待てないかもしれない。次の質問を考えている。
そして、
「どんな状態になったら、いい対話だったと思う?」
という問いには、
相手がすっきりしたら。
話してよかったと思ってくれたら。
答えが見つかったら。
という答えが出てきました。
ここから見えてきたのは、
「相手に何か良い変化が起きてほしい」
という思いです。
これは、とても大きな強みです。
相手が迷っていたら整理したい。
困っていたらヒントを渡したい。
何かに気づいてもらいたい。
だからこそ、対話を前へ進める力があります。
一方で、その思いが強いと、
まだ相手が言葉を探している途中なのに、
少し早く「じゃあ、どうしたらいい?」へ進んでしまうこともあります。
ここが、今回の大きな発見のひとつでした。
そのほかの返した言葉についても、丁寧にAIフィードバックがあり、
人間が整理するよりも、さすがによく観察しているなと感心です。(笑)
自分が、
何を拾いやすいのか。
何を急ぎやすいのか。
どんな状態を「いい対話」だと思っているのか。
そこに気づくと、
自分の聴き方が少しずつ見えてきます。
そして、その気づきがあるからこそ、
別の聴き方を選べるようになる。
聴くことは、技術だけではなく、
選択肢を増やしていくことなのかもしれません。
👂ききかた診断は、聴く仕事についている方など、とくにオススメしたいです。
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