いろいろと勉強してきたことを、これから社会に還元していくために、どのように発信をしたり、自分のサービスを提供していけばいいか? の90日コーチングをしています。その方が、「好きなことをすることと、仕事にすることの違いについて」がセッションのテーマとして挙げてきました。そもそもな質問ですが、意外と今まで訊かれたことがないなと思いました。
コーチングですので、まずはクライアントさんがどんなことを考えていらっしゃるのか?からお伺いしました。なぜそのような質問を思ったのか? 何か他に質問があるからでしょう。
例えて言うならば、「自分よりも上手な人を教えていいのだろうか?」と思ってしまったからだそうです。クライアントさんがやろうとしていることは、上手、下手の部分とは違うところに意味を見出している分野です。しかし、いざ、仕事をしようと思うと、「自分は上手なわけじゃないので教えられない」になってしまったそうなのです。そこで止まってしまっては、もう何もできなくなってしまいます。私は言いました。「上手な人は、ほかの目的ですから、別の教室に行くでしょう。そもそも、ご自身はどんな目的で始めたのですか? これからお客様になる方も、その目的と近い方が来られるでしょう」
そういえば、これまでの話の中でも、「他にはないか?」と別の見方ができずにスタックしているところがいろいろあったと思いました。そもそも、従業員から経営者になろうとする場所にいらっしゃるので、すべてのことが初めてだから、多面的な物事の見方をこれから知る必要があるのだろう、と私も改めて気づきました。なので「好きなことをすることと、仕事にすることの違いについて」の質問が今クライアントさんにとって必要なのでしょう。私にとっては、仕事をすることの視点にずっと立ってやってきたので、店長になりたての17年前の自分の視座を思い出して、そこから「仕事にしていく」にあたって、どのように視点を変えて行くことができたのか? クライアントさんに教えていかなくてはいけないのだなと思いました。
これまでは、自分が消費者として商品を選んで、試して…という「自分がやりたいからやる」ところの領域だけ見ていけばよかったのだと思います。しかし仕事にしていくにあたっては、「自分がどんな手順で申し込んだのか? 教えてもらったのか?」など、何故そのサービスを購入したのか? 振り返る必要があります。今まで考えなくてもよかった部分です。
それが、好きなことをすることと、仕事にすることについての違いの始まりです。アパレル店長の頃、社長とのミーティングのときには、お店がお客様からどう見えているのか? また、ディベロッパー側からどう見えているのか? ということを考えながら、策を練っている様子を聴くことができました。この体験なしでは、私は起業家になれなかったと思います。「自分がこうしたいから、やる」だけではない部分。お客様の未来を考えての商品展開。今欲しいものを作っていは、もう遅いのです。だから、起業家は面白いと思います。
P.S. メイクマネーセミナーでもそのあたりのことを詳しく話します。
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