あるクライアントさんが最近、落ちるとか、墜落するなどの夢を見るようですが、夢の中では助かっているそうです。だから、トラブルに巻き込まれても結局助かる、というサインではないかと、解釈したそうでした。
考えてみるとその話以外でも、「・・・だったけど、タイミングかなと思って」とか、「・・・だったけど、プラスに考えて・・・と思うことにして」など、解釈をプラスに捉えようとしている発言が多い気がしました。
ポジティブに解釈して、それでよかったのだ、としている場合、ありのままの物事を見ていないということです。根底では「不安」があるから、ポジティブに見ようとするわけですので、現実化する思考は不安です。
また、ありのままに見ていないとき、外側のことに理由を付けようとするので、自分の真心の上に蓋をすることになります。なので、「本当は自分はそうしたかったのに」と思うことがあっても、外側の助言、タイミングなどを理由に、自分の決定としてしまうのです。それが雪だるま式に増えていくと、どうなるでしょうか。
最近買ったというプリンターも、FAXもついている複合機で、すぐに欲しかったし、値段が安かったから、とりあえずという理由で買ったと話されていました。ベッドも注文してから、もしかしてない方が部屋が広く使えるかも? と思い、キャンセルしようかなと…。
つまり、本当に欲しくて買ったわけではありません。そうすると、いつまでたっても「とりあえず」の未来が叶っていくのです。
セッションの中で、思い癖の現行犯逮捕しました。(笑)ポジティブに解釈して、それでよかったと思い込もうとしているというのは、根底には不安があるということだから、未来も不安が叶います。物事をありのままに見て、『そうなったか、じゃあ次はこうしよう』というだけです。
自分の真心に従って、ありのままに物事を捉え、次の行動を決めていく。変にプラスに解釈すればするほど、どんどん不安が募るでしょう。
かつて、私のセミナーに行かれなくなったということで、申し込んだ方からメールをいただきました。そこには、「行かないほうがいい、というサインだったのかも」と書かれていました。私のセミナーに行かない方がいいというサイン?! 腹が立ちますよね。(笑)行かない方がいいサインになるのは、行かなかったことで、事故に巻き込まれなかったとか、そういうときに使うセリフではないでしょうか。
自分の真心からでない選択を、どうにか収めようとする。この思い癖を断ち切れたら、いろいろなことが変わっていくのではないでしょうか。
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