真実を見つけると、泣く子も黙る。

「夫婦での話し合いの場を持とうとしてくれる姿勢があることは、感謝ですよね」そうフィードバックすると、クライアントさんにはそうは見えていなかったようです。

 1D1U Campのなかでの『ひとみの部屋』だったので、他の方からも「それは愛ですね」とか、ポジティブな側面が見えたフィードバックが何件もコメント欄に書かれて、愚痴だったところからの真実の発見で、クライアントさんも感じ方が変化したようです。

 真実を見つけると、泣く子も黙る。

 家族とのやり取りの中で、よく真実を見つけてフィードバックをすることがあります。特に母は基本ポジティブなのですが、周りのことをいつも気に掛けるタイプで、たまに真実が見えなくなって、冷静になれないことも。そんなとき私に電話がかかってきて、私が見えた真実をフィードバックすると、気持ちが落ち着くようです。 

 これはもともとできていたのではなく、コーチングで相談に乗っているときに、「真実を見つける」ことができるようになりたいと思ったことがありました。そして私自身も自分の妄想で苦しくなることがあり、相談に乗り疲れた友人に、去られたこともあるくらいです。相手が事実をフィードバックしても、なぜか受け入れられないというか、重症でしたね。(笑)

 そんな経験も踏まえ、私も真実をフィードバックするとき、相手が受け取りやすいほど、シンプルに伝えることを訓練しました。


 どうしたら、事実から真実を抽出できる目になれるだろうか?と真剣に悩みました。そんなとき『星の王子さま』と出会ったのです。

 事実を見つけることも、相手の話に巻き込まれて難しいうえ、さらに真実までみつけなくてはなりません。この2ステップを習得し、シルキーフィードバックの境地に至ったわけです。

 今回の『ひとみの部屋』では、心の目で聴くことによって、話の中では問題となっている相手がしてくれたことに目を向けられました。真実のフィードバックが命中すると、人の心は温かくなります。そこに、さらに自分の人生をより豊かにするための課題が見つかったことにも感謝できるのです。


★ひとみの部屋のご感想をいただきました。

 考えの違いをなんとか埋められないかとやってみたり、埋められそうにないから、かわそうとしたりしてもがいていたのが、ああ、そうじゃなかったんだ、理解するだけでいいのか、と腑に落ちました。

 相手が話し合いの場を持とうとしているだけでもいいこと、と隊長に言っていただいて、見えてなかった相手の行動の承認をできました。

 私が成長している、次のステージのテーマが見えてきたと言っていただいて、自分を承認してあげることができました。ニュートラルな返しができるように、修行に入ります。(冷たくなったとも思われないないようにしたいです)


 コミュニケーションの問題は、どうにか溝を埋められないか? どうかわせばいいか? という発想になってしまいがちです。しかし実のところ、「理解するだけ」でいいのです。さらに、目には見えない相手の行動を見たりできればいいのです。

 それが難しくて、悩んでいると思うので、はやくシルキーセミナーを作らねばならないですね。(笑)