ルーティンワークで意志の力を育てる。

 イベントの特典セッションを1回目、2週間後、2回目という形で使うのもOKにしています。その方の2回目のセッションがありました。前回は、「普段から迷っている」ことが、イライラへ繋がったり、大きな決断が先延ばしにもなっているということが明らかになりました。普段の決断について、前より客観的にみられるようになり、子供とのやりとりもいつもならば、「今度にしなさい」と言っていたところを、「今やりたいといっているのだから、決断を尊重しよう」と思って、良い結果に結びついたようでした。お母さんの決断の仕方が、子供にまで影響を及ぼしていくんですね。

 さて今回は、「やっぱり片付ができてないです」ということで、片付けの話になりました。片付けの話は、もうどうすればいいか、クライアントさんもわかっているはず、なのにできないという、よくあるパターンです。

 「わかっているなら、やりなさい」という話なのですが、行動がサクサクと進む私も片付けとか掃除に関しては、好きでやっているというよりも、「やらないといけないもの」という位置づけなので、いちいちそこにやりたいかやりたくないか、やるべきかやらないべきかと、感情を入れないようにしています。

 ヨガの先生が、「意志が先に負けます。身体が大丈夫ならやってください」とおっしゃったのは、名言だなと思います。自分というのはそこになくて、身体にただやらせているという。こういう、ちょっと面倒くさいけど、やった方が快適な人生を送れるようなルーティンワークは、「体の声を聴く」ことです。心に聞いたら怠けるだけですから。

作戦としては、時限爆弾を仕掛けるのです。
①先にBOOKOFFを予約する。
②先に粗大ごみを予約する。
③先に収納道具を買う。(必要ならば)



 そして私と話していると、自然とやる気が出てきたみたいです。誰かに話すとやる気も出てくるものです。セッション終了後すぐに、①と②を終わらせることができたようでした。

 この2回のセッションを通して、自己基盤について取り扱いました。まずは、ここを整えていかないと、ずっと迷ったままになるでしょう。クライアントさんは、片付けを後回しにしていたことで、色々な意味でパッとしない自分、決断力のない自分に腹だたしい気持ちと、自信のなさ等が入り混じって、焦りを感じていたとのことでした。自信を取り戻すには、何か結果をだすことよりも、自己基盤なのです。掃除や片付け、ルーティンに好き嫌いをつけないこと。こういう好き嫌い関係なくやることができると、意志の力が育っていくのです。