口コミが広がるとき。

 「いいものを提供しても商売気がないのでは? 一人でやっているので、個室の貸切り感を全面に出すとか」と、同じく経営者の人からアドバイスを貰ったそうです。それを聞いたクライアントさんは、「そう言うところに価値を見いだす人もいるのかな」と思ったようです。だからと言って、それをすぐにやってみようという気持ちまでは点火していないようでした。

「自分はどうしたいんですか?」

「今までのスタイルは、まあ1対1の対応ですけどね。何でも話せる空間はいいのかなと」

「個室感を売りにするのもあるかもしれませんが、逆に、お客様が重なるという発想はどうでしょうか? 私の行っているところも、次のお客様と重なりますが、商売繁盛というのは、お客としても嬉しいものです」個室と聞いてピンと来ていないようだったので、逆の発想を投げかけてみました。
 
「なるほど。今は、お客様同士が重ならないように予約を入れていますね。でも自分が働いていたところはそんな感じでしたね。他のお客様の会話も聞こえることで、いい影響もありますしね」

「個室かぁ」で思考が止まっていたところが、逆はどうか? と投げかけてみたことで、思考が動きだしました。そこから自然と、「どういう風にしたら口コミ増えるか?」というテーマをクライアントさんが投げかけてきました。

「そう言えば、紹介してくれた人が最近いましたね。ずっと通っている人なんですが。何ででしょうね…」

「周りに体が悪い人がいたから、そう言う話になって紹介したんでしょうね」

「なるほど。周りに体の悪い人がいると紹介の話題になるってことですね」

「それだったら、日頃からスポーツ系の人と知り合いになっていれば、紹介される確率は高いですよね。体に興味のある人たちばかりだから。自分がジムに通うっていうのはどうですか?」

「それは考えたことがなかった。ジムへ行ったことがなかったですね」

「まるで医者の不養生のようですね~。自分も健康に気遣っていることで、お客様に話すネタも増えますしね」

「そうですね。もともと筋肉の話とか、大好きなんですよ~(笑)」
 自然と好きなトピックへと繋がっていったようでした。しかも、体を鍛えないとなぁと、思っていたタイミングだったようです。
 クライアントさんは、「すぐに集客できないかなと、短絡的に考えていたのかもしれない」とご自身のことを振り返っていました。
 今まで、「世の中の健康づくりに貢献する」という大きなビジョンも言うのに少し抵抗感があったようですが、自分が常に健康にフォーカスしていけば、純粋にそういう想いも持てそうだと、自信が持てるイメージが湧いてきたようでした。周りの同業の人で、お客様の多い少ないに関係なく、自信をもってやっている人を考えてみると、自分が健康になることにも興味のある人たちであることも見えてきたのです。

 「売上を上げる」と小さなところで発想していても、閃きにくいものです。「世の中の健康づくりに貢献する」と決めれば、自分がやるべきこともさらにはっきりするでしょう。
 人とのつながりを持つことはお好きなようで、交流会などに参加するようですが、その場で「楽しかった」で終わっていたようです。自分のビジョンを掲げれば、自分の技をその場で少し披露することも躊躇しなくなるでしょう。そこでお客様にはならなくとも、そういうことをしている波動を出していれば、やがてご縁の循環もよくなるのではないかと思います。

 「集客」という言葉というのは、どうも外側のシステムのような、そんなイメージがつきやすいですが、そもそも自分のところにどう人が吸い寄せられるように集まってくるのか? ということですので、考えるべきはやはり自分の日頃の行動ではないかと思います。自分が好きでやっていること、その様子を見て、自然にいいなと思える感性を持つお客様の共感も生むのではないかと想います。

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