私は何を表現していきたいのか?

 日々、絵を描くことをテーマにブログを始めたクライアントさんが、さらに探求していくフェーズに入ってこられたようです。今は、描くことが好きであった感じを思い出しているという状態。ここから先は、自分なりのテーマを持って取り組みたいと思い始めたようでした。

 人が見たいものを描くのか? 自分が描きたいものを描くのか? そんなことも考え始めるときです。

 「自分が描きたいものでしょう…」は、前提にあるのでしょうが、作品となるとその間をいっているような、商品として加工されているような、そんな意識も感じられるかと思います。

 「自分の内面を描くと、人が見たいものではないかと思う。前向きな感じがいいのかな…と思ったんですよね」
 ありのままの自分を見せると、前向きじゃないので、どうしたらいいのか? と聴こえてきます。
 全ての作品が前向きである必要もない気がします。短調なメロディーから、カタルシスが起きることだってあるのです。最近知ったのは、シューベルトの曲は、長調なのに暗いところがあるという、パラドックス?! 芸術には、正解不正解がないです。

 ニュートラルに考えましょう。クライアントさんの心の奥底には、どんな探求の泉が流れているのでしょうか?


 先日、私はルノワール展へ行ったとき、「探求」という言葉を見つけました。ルノワールの探求から出来上がった絵は、人々には見えていない光をとらえている様が、感動を与えるというか、受け取り側はそう感じるものに仕上がっていると感じました。

 自分のこととして置き換えてみると、人々には見えていないものを言語化するというのは、私の使命の一つにも感じるので、ルノワールの表現から、またインスピレーションを得た感じがしました。


 クライアントさんにも「探求テーマは?」と質問してみました。すると、子供のころから思っていることがあるというのです。これは、面白い発見でした。



 ということは、そのテーマが、すでに自分の物事の見方として備わっているので、モチーフや構図を決める段階で自然と出てくるものではないかと。そこに、技巧的なものが加わり表現が研ぎ澄まされて、人々が見たいものになっていくでしょう。だから探す必要はない、もう持っているものなのだと、私はフィードバックしました。
 ちなみに、上記の薔薇の写真は、私が散歩中にiPhoneで撮影したものです。これをモチーフにしたというのが、私なのだと思います。

 そんな話をクライアントさんにすると、「そんな風にいろいろな角度から捉えているんですね」と言われました。自分がこうして毎日記事を生み出しているのもあって、有名な画家の作品、映画監督など、どんなことをテーマに探求しているか? 知ってみることはヒントになると思っています。探求のなかで、どんな作品が世に出ていったのかなどを知ることで、自分の大局的なイメージを描く参考になるのです。

 さらに深めていくには、一人ではできないと思います。磨きに磨きをかけられるようなパートナーや仲間を見つけて、ディスカッションや作業をしていくことが、さらに自分の可能性を開く鍵になる気がします。相手も細かいほどいいと思います。また、自分自身が日常生活から細部にこだわることで、微に入り細に渡り表現が研ぎ澄まされるでしょう。

 これから自分を深めていこうとしているクライアントさんに、私が考えている深める視点をシェアするセッションとなりました。


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★ご感想頂きました。

今日もありがとうございました。

「日常生活から細部にこだわることで、
絵にも微に入り細に渡り表現が研ぎ澄まされるだろう」。


細部に意識を向けることで表現力も磨かれていきますね。
日々の生き方がそのまま表現力としてでてくるなんて
とても楽しい世界の扉が開きました!

ということはつまり、絵や文章に自分が出ている。
自分の分身だと思うと気持ちが入っていないものは出したくない。

どんな職業もその人の探求の結果が表れていると見てみると、面白いですね。
そうやって見てみると、個人によって仕事の差があるというのも納得できます。

探求心の差。
どこまで、この人は探求してるんだろう?
何を探求しているのだろう?

いろんなお店に行ったり、サービスを受けてみたくなりました。

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「人生の中で何を探求していきたいのか?」探求にふさわしい機会、テーマ、人が、いつも自分のもとに引き寄せられているので、そこから自分について考えてみると、この答えが出てくるかもしれません。

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