「自分が見たもの感じたもの」が、事実を捉えるということ。

 急な人事配置があり、事務職から営業職をすることになったそうです。今までは、2割程度は営業の仕事もついていたそうなのですが、新しい上司ということで、このような事態が急に起きたそうです。なんか大変そうになりそうだな…と、引き継ぎはゆっくり気味のようでしたが、いよいよ引き継ぎに。ちょうどいいタイミングで気持ちの整理の特典30分セッションとなりました。


 そっちを目指していたわけじゃないのになってしまったこと。10年来のお客様を引き継ぐなんて不安だし…。「営業は大変だよ~」との周りの声も一層不安に。まだ、起きてもないことではありますが、不安でいっぱいのようでした。

「決めたのは新しい支店長。何かあったら相談させてもらえばいいんですよ。一人でやろうとしなくても大丈夫! 営業は好きな時にお茶も飲めそうですしね。自分のやり方次第で早く仕事も済ませられるし、可能性にもフォーカスしてみましょう」

「そうですね。それだけでちょっと安心してきました。あと、会社の古い考え方なんかもちょっと心配なんですよ」

「古いのはしょうがないですね。今のやり方もいろいろあるんだし、開き直ってしまいましょう」

 対話は先へとスムーズに進んでいきました。


「で、どんな仕事内容なんですか?」

「トラブル対応とかフォローとか。会社とお客様の間に立って話を聴いたりします」



「どんなときに、仕事の目的を達成したと思えますか?」

「双方に『よかった』と言ってもらえるアレンジができたときですね」



「何が大変ですか?」

「メンタルが弱い方もいらして、そういう方のお話しを聞くのに、自分も疲れてしまわないかなとか、そういうことが心配ですね」

私の傾聴の仕事とも似ているので、考え方をシェアしました。

 そもそも、クライアントさんは「傾聴力」と検索して、私のサイトに来られたそうなので、考えてみたら自分が成長できる配置換えだったと、話しながら気づかれていきました。

 結局、クライアントさんを最も不安にさせていたのは、「同僚たちの『大変だよ~』の声だった」ということが明らかに。なんで、お互いにつぶしあうのでしょうか? 事実でなく解釈に対して。

 私も会社員のころ、異動のたびに「大変情報」をよく聞かされたものでした。しかし私は、そういう解釈めいたことはスルーしてきました。「自分が見たもの感じたもの」が、事実を捉えるということだからです。解釈について、また解釈して、ドツボにはまりたくないと思います。

 クライアントさんを貶める? いや、そんなつもりはなく心配しているから周りは言うのでしょうが、そんな方々に「余裕!と言って見せようじゃないか!」と、私がクライアントさんに言うと、クライアントさんの不安が一気に吹っ飛んでいったようでした。


★ご感想いただきました。

こんにちは。
昨日はありがとうございました。

不安でいっぱいでしたが、
何ヶ月か後に、余裕だよ!と言っている姿を
目標にしよう、そう思ったら気持ちがラクになりました。

堀口さんおすすめの本、早速注文しました。
新しい業務のなかで、傾聴力を身につけていきたいと思います。

7月のイベントも楽しみにしております!
ありがとうございました。


→イベントの宿題の 「事実と解釈」の話も思い出してみてください!
 ご感想ありがとうございました。

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★7月、8月のEVENTご案内ページ

◎7/20東京「Future」◎8/5大阪対面セッション◎8/6大阪「Possibilities」