【集客】自分の手元で改善をしても、知られなければお客様は来ないでしょう。

 家でお教室を開いているクライアントさんとのセッションでした。最近、新しいメニューを始められたのですが、もっと人に来て欲しいというのもあって、「どうすればお客様が集まるか?」を周りの人に意見を聞いたりしているそうです。
 そして、どの意見も「そうかな~」と思って取り入れようとはするのですが、人から意見を聞けば聞くほど自分が見えなくなり、モンモン×イライラ状態が続き、まるで気分はオフシーズン。そうなると、歳のせいかな? と、そっちまでモチベーションが下がる理由をつくっていってしまいます。

 以前にもそのクライアントさんから、そんな話を聴いたことがあるなぁと思いました。そのときは、「もっといいアイデアを持てるひとに意見を求めれば?」という話になり、「聞く人を間違えたのかな?」というところで終わって、じゃあどうするか? とセッションでテーマにしていったことがあります。私とのセッションで、やることが見えて、「あースッキリした」という感じでした。

 しかし、2回目となると、これはフォーカスする場所が違うんだなと私の頭の中で整理がつきました。
 起業してうまくいかない人というのは、総じて「商品の問題だ」というように思いがちだということです。きっと、周りの人もそういう視点が多いと思いますので、「あなたの商品、とっつきにくいんじゃない?」という指摘から入り、「だったら、もっと手に取りやすいように、ハードルを下げるべきだ」とか、きっとそういうアドバイスになるのだと思います。

 きっと、「どうしたらいい?」と質問をしたクライアントさんも「とっつきやすさかな?」と思ったに違いありません。だから、そういうアドバイスが自分に必要だと思って、周りに聞いたのでしょう。

 では、起業してうまくいっている人は、何をしているのでしょうか? 

私はクライアントさんに言いました。
「集客してないでしょ」と。

 クライアントさんはベテランの腕前を持っています。どんな企画をしたかも決まっています。次に何をするのか? それは、告知だということです。なのに、「集まらないのは、商品が悪い」というようなところになっていたのです。

 自分の手元で改善をしても、人に知られなければお客様は来ないでしょう。「売る饅頭はできているのに、饅頭が悪いから売れないんだ」となってしまっているということです。単純なことなのに、気づかないものです。普通、「商品がよければ人が集まる」と思いがちだからです。

 売るものが決まったら、あとは「集客」することにフォーカスすることです。集客しながら、本番の日めがけて、より内容を価値のあるものに、仕上げていけばいいということです。

 今年の私は、毎月セミナーをするような状況になっていきましたが、考えてみたら毎日集客しているなぁと、思います。「テーマ」が定まれば、話せるようになってきたのもあって、集客に時間を使えるようになりました。結果、毎回満席です。実体験からも、どこにフォーカスするかで結果が変わるものと実証済みです。

 セッション20分くらいで、ここ数週間のモンモンが晴れていったようでした。

 それから、具体的に「集客とは何か?」について考える時間となりました。1つのポイントとしては、自分の毎日の購買心理を常に自己観察していけば、ヒントはそこら中に見つかります。
 そのほか、「買わないはずのものを、買わないと!」となるときについてレクチャーしました。やはり「消費者側」からしか世界をみていないと、気づかないことなのだと思います。クライアントさんが驚いていました。

 先ほど、久しぶりにラーメン屋に入りました。入口でチケットを買うシステムになっており、1000円札のおつりがバラバラででてきて、ちょっといやだったな~とか。カウンターに座ると、女性はピンクのグラスで水が出てきたなぁとか…、もう癖ですね。