否定も肯定もしない境地とは?

11.9 Development 関連エピソードシリーズ⑥です。

 11.9 EVENTの「Development」をひとことで言えば、「余計なものをそぎ落とす話」です。
 自意識、雑念、正解不正解、断捨離、過去、言い訳。創造性を発揮するにあたり、必要なプロセスなのです。


 5年前の私は、発信の怖さを抱えていました。セッションでも、クライアントさんを傷つける発言をしてしまわないか恐れ、言葉少なく、フィードバックできなくなった時期もあったのです。ブログ書きも、言葉選びに苦労し、毎日5時間くらいかかってしまい、書いては消してを繰り返していました。

 この苦悩から抜けるためには、「否定も肯定もしない境地」に自分が至ることだと思いました。

 そこで私が何をしたのかというと、ヒットソングの歌詞分析です。ボイトレを始めたことがきっかけで、ちょっと、シンガーソングライターをしてみたいと思いました。(笑)

 自我を消して、言い切らずに、否定も肯定もしない感じで表現するにはどうしたらいいのか?
 色々と歌詞を読んでいくと、「ミスチル、宇多田ヒカル、槇原敬之」さんが、私が目指していた感覚をお持ちではないかと感じたのです。



 今年、6年ぶりに復活された宇多田ヒカルさんのインタビュー記事を10/1に見つけました。

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歌詞中の「家族にも紹介するよ」
「きっとうまくいくよ」
といった表現について宇多田は、
「言い切るって結局、
否定なんですよね」と語りだす。

他人と接する際や、持論をまとめる際、
作詞においても、

「否定も肯定もしないことを目指してる。
それ、私はすごく大事です」と
日常的に意識していると明かしていた。


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 やはり「捨てる」ということは、「人にも優しい創造性」を発揮する鍵なのです。宇多田ヒカルさんが、その境地を目指す理由は、「人に届ける」ということを、いつも考えていらっしゃるからだと思いました。
 だから、彼女の歌詞は、多くの人に愛されるんですね。自我もそぎ落とされているということです。
 
 Episode 2 「Development」余計なものをそぎ落とす話。雑念がなくなると、どうなるでしょうか?
 EVENT直後から、すっきり軽ーくなります。見える景色が変わると思います!