「ひらめく」と「気づく」、それぞれどういうことですか?

コミコレに参加された方から、ご質問を頂きました。
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堀口さんが思う、「気づく」と「ひらめく」はどういうことですか?
コミコレ前日のブログに書いてあったので気になりました。

そもそもひらめきってなんだろう…と思ったときに
それまで努力し続けたことで、勝手に頭の中がカタカタ冴えて行く経験とか
歩いていたり、公園にいるときにふとアイデアが浮かぶことがありました。
それがひらめきなのか?

また、これってなんだろう…と思っていると、ふとした時にこういうことか!と気付いたり
繋がっていくことが気付きなのか…。

なんか引っかかっているのでご意見をください。

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 「ひらめく」と「気づく」、それぞれどういうことですか? というご質問です。
私の考えを書いてみます。

 まず、辞書を引いてみて思ったのは、どちらも「ふと考えを思いつく」という状況は似ていますが、思いつくまでのプロセスが違ったり、思いついた後の様子がまるで違ったりするということです。

■ひらめく



「ひらめく」は、こうしよう! と、すばらしい考えなどが瞬間的に思い浮かぶこと。時間軸で表すと、瞬時です。

例)
今、このブログを書くときに、どうやったら、わかりやすく伝わるだろう? と思い、ふと立ち上がって他の場所へ行ったとき、絵で違いを表してみようと思いました。それは、まさに「ひらめく」かと思います。

 面白いことに、「ひらめき」の画像をみると、電球がピカッとなっているものばかりでした。
 一方、「気づく」とか「気づき」の画像の検索をしてみると、電球は2,3個しか見つかりませんでした。
 その中でも、電球に線のようなものがついている画像は、まさに、「気づく」を表しているなぁと感じたので、「気づく」に使用してみました。


■気づく




 辞書によると、頭の中にある考えが浮かぶ意。何も考えていなくて突然考えが浮かぶ場合、何かを見て考えが浮かぶ場合、考えた結果考えが浮かぶ場合ともに「気づく」を用いることができる。「気がつく」ということも多い。
とありました。

 時間で表すと、継続の中でという風に解釈してみます。
なんとなくわかっているのだけれど、モヤモヤしていて、言葉になったとき、収束する感じでしょうか。

例)
 最近、こんなことがありました。あるクライアントさんが、セッションのFBシートを、毎回印刷して、はがきフォルダーに入れて、よく見返していらっしゃるようです。
 もう、10枚近く溜っていらっしゃるでしょうか。何度も何度も読んで、そうだと頭で分かっていることを、体に染み込ませるかのように読んでいるそうです。

 今月、たまたまクライアントさんがお仕事が入ってしまい、セッションを延期することになりました。私は、また日程が分かり次第ご連絡くださいと書いて、いつもどおりにメールの最後に「いつもありがとうございます」と書きました。

 それを読んだクライアントさんが、自分が延期を頼んだのにもかかわらず、「ありがとうございます」と書いてあったのを見て、「そういうことだったのか!」と、ずっと考えていた「ありがとうございます」の意味が、腑に落ちたとのことでした。

 「ありがとうございます」と、沢山言うと運が良くなるとか、そんな話も知っていたけれど、本当の意味がわかったことで、クライアントさん自身も今までの捉え方が一気に変わったようでした。

 相手に敵対心を持っていた関係性も、クライアントさんが、感謝の心を持ち始めたら、相手も強気な態度から、小康状態になっていったようでした。
 

 以上が、私の考えです。
改めて考えてみて、私も定義づけることができました。
クライアントさんのお考えも、近いものがありましたね。
ご質問ありがとうございました。