ちょこちょこ抜けていることが、よく起こるのはなぜか?

 一緒に仕事をしている仲間たちも、新しいプロジェクトのため、全体的に前のめりになっていて、「お盆休みこそは、ちゃんと休もうね」という取り決めがされたほど、お忙しいクライアントさんでした。

 この日のセッションも寝坊寸前だったようです。本来ならば、7時台に起きる予定だったのが、9時台になってしまって、「わぁ!!!」ということになっていたのだそうです。メールは遅れ気味になるし、ブログは更新できないし、ちょこちょこ抜けていることが、よく起こるとのことでした。そんな、自分について見直していくセッションになりました。

 ある仕事のとき、1回ではうまくいかず、2回目に持ち越しになったのだそうです。そのときに、もうすこし余裕があれば、本番前に練習することもできたし、なんとなく取りこぼし感があり、「もっとできたはず…」と、思ってしまったとか。6,7割のできのまま終わったことにも、ベストコンディションでない気がするとおっしゃっていました。

 一体、何が、邪魔をしているのでしょうか?

 クライアントさんは、そもそも何でもやりたいタイプの方のように、これまでのセッションを通して、私も感じているところがあります。セッションのなかでも、整理しながら辞めてきたことも色々ありました。いつも一生懸命だし、楽しいことがいっぱいだから、全部やりたいと感じているのもあるし、いいことなのでしょうが…。「ディズニーランドネタ」で考えてみると、「全アトラクションを制覇することが目的になっていて、『乗ったね、乗ったね!』という妙な達成感に満足している」と、クライアントさんが、笑いながらおっしゃいました。

 私も、「妙な達成感」という言葉に笑ってしまいました。「ほんと最高だったね!」という味わいのある感想というよりも、「乗ったね!乗ったね!」という感想。私も、思い当たる節あるなぁと。

 7年前にトライした、ストレングスファインダーで、「達成欲」が2位に出ていた私は、その頃、旅行でもなんでも、より多く周ることに満足を得るタイプでした。あるとき、一緒に旅行した妹から、「全部周れなくてがっかりしているところは、嫌いなところ」と言われて、「味わうところは、そこじゃないだろう…」と、自分突っ込みしながら、あとあと気付いたことがありました。
 小学生のときも、弟、妹は、そのうち行かなくなってしまった、夏休みのラジオ体操も、完全出席を果たすほどでした。私の中で、「達成すること」は、とても大事なことだったのです。

「全制覇は、子供っぽいですよね~」と、二人して笑ってしまいました。

 クライアントさんが、おっしゃいました。
「今の自分の思いとしては、1つ1つ丁寧にしたいですし、自分の体力、時間的にもどこに使うか厳選していくときだと感じているし、本当に必要なものを見極めたいです。あ、今、移行期かぁ」と。

 気持ちは、丁寧にやりたいと思っているのに、達成することに重きをおいた、タスクリストを作成していたから、前のめりになって、ちょこちょこ抜けていたのですね。
「タスクリスト全部やる VS 大事にしたい気持ち」の戦いが自分の心の中で起きていたのか、という発見がありました。

 優先順位を付けるとき、どうしたら制覇できるか? が優先だったところを、これからは、大事なことを見極めて、しっかりものにするためを考えることを優先させることにしよう、とどうありたいか? が決まっていきました。


 価値観や考え方が変わるときって、誰しもあるのだと思います。
 短距離走をしてきたけれど、長距離走になっていくこと。新しいことを手に入れるよりも、続けていくことを学ぶこともあるでしょう。

 今までのやりかたが、自分の中で、通用しなくなっている感じや、なんだか、うまくいかない気がするとき。今までとは違うアプローチをみていくと、可能性が広がるのかもしれません。

 私は、「なんか、新しいことないかな?」という問いの答えがなかなか見つからないとき、「これを続けるのか!」と気づいたことがありました。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今までとは違うアプローチについてどう思いますか?