「自分のしたいこと」に揺るがない自分になるには?

 セッション後、クライアントさんからメールを頂きました。

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 今日もセッションありがとうございました。
 ひとみコーチに、自分でも気づいてなかった
 「自分の本心」を気づかせてもらえました。
 見破られた!という心境でもありますが(笑)、
 あやうく、間違った方向に行くところでした。
 本当にありがとうございます。

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 セッションで、相手が「したい」と言っていることについて、すぐに「じゃあ、どうして行きますか?」となるかと言うと、そうでないこともあります。

 「本当にそうしたいですか?」「今話していてみて、どう思いましたか?」と質問をして、心を確かめていきます。


 クライアントさんが、「たくさん応募した中で、絞り込んで決定をする人がいて、そういうやり方もありかと思って、いいなと思ったんですよ」と言いました。相手の発している言葉に、なんか違和感を持ったので、「それって、自分で話していて違和感ありませんか?」って聞いてみました。すると「正直面倒くさいです」と返ってきました。


 自分にとっては、「数打ち当たれ方式」よりも、「自分がどうしたいのか?はっきりとさせること」で、スムーズな流れに乗ってきた過去がありました。やはり、「自分が何をしたいのか?」が、大切であると気付かれていました。


 自分がしたいことについては、これまでもお世話になっている上司にも話を聞いてもらう必要があるそうでした。しかし、上司に話すと、ジャッジされるのが怖くて、なかなか言いたいことが言えません。上司が話してくることに関して、受け止める余裕を持てるようにするために、どう考えていけばいいのか? と悩まれていました。


 「受け止める余裕を持つための心の整え方」について考えることは、相手に対しての対処法であって、根本的解決ではないと思うのです。それでは「回避するためにどうするか?」と考えていることと同じです。ここで大切なことは、「自分がこうしたい」と揺るがない自分になることです。



 私自身のことを思い出しました。自分のやりたいことがなんとなくあるんだけど、浅い時のもどかしさ…。分からないから、誰かから提案されたことをやってみるのがいいのかと思って、いろんな人に聞いて、提案してもらうのですが、やっぱり違うな…と。

 この1年間は、浅い自分へのもどかしさがぬぐい去れず、随分悩んできました。浅いと思っていなかったのですが、自信のある人の言葉となんだか、感じ方が違うなぁと、悩んでいました。そして、浅いと気付いてしまいました。深めることが必要なんだと思いました。

 ブログやメルマガを書いていても、なんだか言いきれない。断定したら、誰かから批判の言葉を言われるかもしれないとか、誰かを傷つけてしまうかもしれないとか、本当に絶対そうなのか言いきれないのが、世の常なのか? とか、随分悩みました。そういった恐怖を回避するには、語尾を曖昧にすることしか思いつかず、「・・・かもしれません」とよく使っていました。「昨日の天気は、晴れだったかもしれません」なんて、ニュースキャスターが言ったら、それはおかしな発言ですよね。事実は、事実なのに、「・・・かもしれません」になってしまうのです。

 結局気づいたのが、「自分が感じたこと、見たことの事実は、事実だから断定する」ということでした。それがわかっただけで、文章にすっきり感が出ましたし、書いては消して、書いては消してと、迷わなくなりました。

 また、1つのテーマを書こうとしたら、ワンテーマに1エピソードだけにせず、他の方向から、深めて表現をするように、深堀を意識しました。すると、段々と自信がでてきました。恐怖を回避するための策は、「自分に自信を持つこと」でした。やっていることは決まっている、その先へ進むには、より深めることが必要でした。自分の中に答えがありました。


 クライアントさんは、自分のやりたい方向性が、少し見えています。これからは、もっとそのことについて、言及し、誰にも「こうしたいんです」と言える自信を育てていくことを課題にすることになりました。

 それには、これまでやってきたことを、見直すことや、なぜ、そちらの方向へ行きたいのか? 自分の過去の点を線にすることも必要でしょう。また、いま目の前でやっていることを、さらに深めてやってみようと試みることでしょう。つまり、今から何かをしていくことと言うよりも、すでにあることを言語化するということです。なんとなくになっているから自信がつかないものだと思います。コーチングを体験されたことのない方は、言語化される鮮やかさを、是非、体感して欲しいと思います。


 対応策よりも、やはり、「自分の中に答えがある」というのを、改めて感じたセッションでした。



 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分の求めに応じていますか?


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