自分軸の作られ方の考察。

 最近、イライラの原因は、やはり相手ではなく自分にあるものだ、と頭でわかっていたことが、腑に落ちてきました。自分のことに関して、自分で見てあげられないところがあると言うサインです。

 私は、相手に対して、よくイライラしていたところは、反応が遅いとか、返事が遅いということでした。サポートに値すると思って、催促してしまうときもありました。今思えば、相手にとっては、せかされていたということでしょう。特に、身近な妹は、決めるのが遅くて、一緒に買い物へ行くと、とても疲れていたのです。

 しかし、最近気づいたのが、実は私こそ、子供の時に反応が遅く、返事が遅いということで、親に怒られていたという事実です。

自分が怒られていたことを、自分も同じように人に怒っていたのです。

一方、怒られた私は、早く目的地に着くためのルートを、一生懸命模索するスキルが身について行きました。学生時代までは、あまり目立つタイプではなかったのですが、その考え方は、ビジネスでは長所になって、社会人になってから目立つタイプになって行きました。しかし、目立つタイプになった自分には、常に違和感も付きまといました。
本当の自分と違う感じがしていたからです。こうして、ブログを書いていても、お客様から頂く感想が、お客様に見られる自分と本来の自分が違うと感じて、イライラしていたこともありました。でも、ずっとその本当の自分が何であるか?は、ヴェールに包まれたままでした。

 しかし、1か月前にインナーチャイルドセラピーを受けてから、なんとなくわかってきたことは、私は、待ってほしかった、ということです。

 そして、母に昔の事実を聞いてみたところ、なかなか言葉にして考えを言わない子で、何を考えていたのか、分からなかったとのこと。母は、そのことで私に怒って、イライラしていたと言っていました。

 子供の頃に、「本当の自分ではだめなんだ」と思った場所を突き止めるには、親に自分のどんな性質にイライラしたのか?を尋ねてみることも、一つの自己探求だと思いました。

 そこから、「じゃあ、違う自分になろう」と、あきらめが始まったとも考えられるわけです。
でも、自分で自分の親を決めて生まれてくるとしたら、子供の頃、否定をされる経験も必要なことだと思います。後天的に身に着いたバージョンアップした自分のおかげで、ビジネススキルにもつながったわけですから、バランスが大事なのだと思います。

つまり、「本来の自分と後天的に学習することによって培われた自分、二つがある」と考えることが、自分を受け入れることなのではないか考えるようになりました。


 最近の自分の気づきを踏まえて、クライアントさんとセッションをすると、また一段深いところまで、掘り下げられるようになりました。

 例えば、好きな表現をするというのと社会的評価のバランスについて話し合うセッションがありました。

 社会的評価を求めすぎると、やがて、自分が自分でなくなっていくので、やっていて違和感になり、また、好きな表現を続けることも、独りよがりにならないかとやがて、違和感が生じたりします。

 たぶん、これを何回か繰り返すことによって、やがてバランスが生まれ、好きな表現をするときも、独りよがりにならず、見てくれる人にとっても、読みやすいものが提供できるようになっていくのかもしれません。

 このブログ自体も、その葛藤は常にありましたし、コーチングセッションでも、ありました。
私は、バランスを見つけるために、極端に針が右へ行ったり左へ行ったりするタイプなのかもしれません。でも、今思えばその行動は全く無駄ではなく、両極端になった分だけ、人への共感性も増したのではないかと思えています。

 思いっきり右に振れたり、左へ振れたりしながら、どんどん中心になっていく。
それが、いわゆる「軸」と言われるものなのではないかと思います。


今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

人から見られる自分と自分が思う自分、具体的にどこが違いますか?

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