先日、インタビュアーなどのお仕事をされている阿川佐和子さんの『聞く力』を読みました。
さらに「聞く」シリーズを集中して読んでみようかなと思っているところです。
2冊目として、『プロのカウンセラーの聞く技術 東山紘久 著』を読みました。
『聞く技術』は、2000年に発売されて35万部のベストセラーで、阿川さんのコメントが帯になっていました。たまたまつながっていました。
阿川さんの「聞く力」はインタビュアーとして、相手のとっておきの話を引き出すこと。
カウンセラーの「聞く技術」は、クライアントの気持ちを聞くこと。
同じ「聞く」でも、目的は少し違うように感じましたが、同じところもありました。
阿川さんは、インタビューをして行く中で学んだ「聞く力」について書かれていて、東山さんは「プロの聞き方」ついて実際のやり取りや、エピソードを交えた形で具体的に書かれていました。
私は、コーチングを学びながら、実践で「聞くってこうするのか!」と気づいていった事が多かったので、阿川さんの本は「そうそう!」と自分の変遷を重ねながら、私もクライアントさんから色々学ばせていただいたなぁと振り返りました。
東山先生の本は、自分が今出来るようになったことが、より言語化されて書かれているといった印象で、「聞く技術とは?」という基本にいつでも戻れるように、何度も読み返したいと思います。
それにしても、コーチ初心者の私は「聞く」ことが、今と比べると、下手だったと思います。
聞けていないところがたくさんありましたし、自分と違うと共感することは難しいと思っていました。愚痴が長いときは、言いたくて話しているのだから、話を半分に聞いておいていいのかなと思いながら、でも聞くことは続けよう、相手の思いが落ち着くから…と思い聞いていました。聞いているけど、ちゃんとは聞けていませんでした。
今は、愚痴を言っているのは何故だろう? どこが引っ掛かっているのかな? と、愚痴に関しても、相当メモをとるようになりました。たくさん聞いていくと、言葉の中から、糸口が見えてくるのです。
そのように、相手の気持ちに興味を持ち始めたことで、格段に聞く力がアップしたような気がしています。
東山先生の本を読み、聞くに徹することなのだと、改めて感じました。
ですが、徹すると言っても、ただ聞くのとは違うのだと、自分の体験からも思います。
やはり、話を聞く相手が「聞いていますよ」という反応がないと、話はしにくいです。
「聞くに徹する」中でも、どう聞くのか? がやはり重要なのだと思います。
東山先生の本書の中で「聞くことは訓練がいる」と何度も書いてありました。
本当にそうだと思います。
コーチングを学び始めたときに、読めばよかったと思います。しかし、「訓練」ということもあって、実践を繰り返して行かないと、技術を知っただけでは、きっと出来ないのではないかと思うのです。
私は、以前、自分が全然知らないことに関しては、「教えてください」と言うわりに、知っていることに関しては、私は「自分が正しい」と思いがちな性格でもあり、自分と相手の境界線がうまく出来ないところが、問題だったのだと思います。
「相手の話は相手のこと」それが境界線です。
相手の気持ちは、本当にわからないのです。安易に「わかります」とは言えません。ですが、共感はする。「相手はどうしてそう思ったんだろう?」と想像力を働かせることでの共感性が出て、相手はより話しやすいと感じるのかもしれません。
『聞く技術』をコーチになる前の自分が読んだら、どう思ったのだろうか?
「このような反応で相手は話せるの?」とか、「自分がもっとかかわらなくてもいいのか?」とか、疑問を持ったかもしれません。
コーチ初心者時代は、「自分の意見を言わない我慢」や、「相手の答えが出てくるまで待つ我慢」をしていました。しかし、それができるようになると、相手は自分で話せば気づくのだなぁと、もっと相手を信頼できるようになり、聞くことが楽になりました。
私は、「自分の意見ははっきり言う」ことの方が、仕事で成果を上げて行くために必要なことだと感じていたので、「聞く仕事」に転向した私は、まさに精神修行の道のようでした。まだ、道のりは長そうですが・・・。
今では、コーチングセッションの時間は、クライアントさんも「話す時間」となっているから、私に質問をしてくる人は稀なので、私はあまり話さなくなりました。
自分の出方なのでしょうね…。コーチ3年目くらいまでは、結構、クライアントさんに、質問もされていたような気もします。
私が7年かけてようやく分かってきたことが、(まだまだですが)こんなにまとめられちゃって・・・と、がっかりするところもありながら、いや、これは実体験を通して、体の感覚に染み込ませないと分かったと言えないから、やはり、長く時間がかかるものなのだから、読んですぐに、わかられてたまるか!(笑)とも思いながら・・・。
「相手思いになること」を考えさせられる本だと思います。
さらに「聞く」シリーズを集中して読んでみようかなと思っているところです。
2冊目として、『プロのカウンセラーの聞く技術 東山紘久 著』を読みました。
『聞く技術』は、2000年に発売されて35万部のベストセラーで、阿川さんのコメントが帯になっていました。たまたまつながっていました。
阿川さんの「聞く力」はインタビュアーとして、相手のとっておきの話を引き出すこと。
カウンセラーの「聞く技術」は、クライアントの気持ちを聞くこと。
同じ「聞く」でも、目的は少し違うように感じましたが、同じところもありました。
阿川さんは、インタビューをして行く中で学んだ「聞く力」について書かれていて、東山さんは「プロの聞き方」ついて実際のやり取りや、エピソードを交えた形で具体的に書かれていました。
私は、コーチングを学びながら、実践で「聞くってこうするのか!」と気づいていった事が多かったので、阿川さんの本は「そうそう!」と自分の変遷を重ねながら、私もクライアントさんから色々学ばせていただいたなぁと振り返りました。
東山先生の本は、自分が今出来るようになったことが、より言語化されて書かれているといった印象で、「聞く技術とは?」という基本にいつでも戻れるように、何度も読み返したいと思います。
それにしても、コーチ初心者の私は「聞く」ことが、今と比べると、下手だったと思います。
聞けていないところがたくさんありましたし、自分と違うと共感することは難しいと思っていました。愚痴が長いときは、言いたくて話しているのだから、話を半分に聞いておいていいのかなと思いながら、でも聞くことは続けよう、相手の思いが落ち着くから…と思い聞いていました。聞いているけど、ちゃんとは聞けていませんでした。
今は、愚痴を言っているのは何故だろう? どこが引っ掛かっているのかな? と、愚痴に関しても、相当メモをとるようになりました。たくさん聞いていくと、言葉の中から、糸口が見えてくるのです。
そのように、相手の気持ちに興味を持ち始めたことで、格段に聞く力がアップしたような気がしています。
東山先生の本を読み、聞くに徹することなのだと、改めて感じました。
ですが、徹すると言っても、ただ聞くのとは違うのだと、自分の体験からも思います。
やはり、話を聞く相手が「聞いていますよ」という反応がないと、話はしにくいです。
「聞くに徹する」中でも、どう聞くのか? がやはり重要なのだと思います。
東山先生の本書の中で「聞くことは訓練がいる」と何度も書いてありました。
本当にそうだと思います。
コーチングを学び始めたときに、読めばよかったと思います。しかし、「訓練」ということもあって、実践を繰り返して行かないと、技術を知っただけでは、きっと出来ないのではないかと思うのです。
私は、以前、自分が全然知らないことに関しては、「教えてください」と言うわりに、知っていることに関しては、私は「自分が正しい」と思いがちな性格でもあり、自分と相手の境界線がうまく出来ないところが、問題だったのだと思います。
「相手の話は相手のこと」それが境界線です。
相手の気持ちは、本当にわからないのです。安易に「わかります」とは言えません。ですが、共感はする。「相手はどうしてそう思ったんだろう?」と想像力を働かせることでの共感性が出て、相手はより話しやすいと感じるのかもしれません。
『聞く技術』をコーチになる前の自分が読んだら、どう思ったのだろうか?
「このような反応で相手は話せるの?」とか、「自分がもっとかかわらなくてもいいのか?」とか、疑問を持ったかもしれません。
コーチ初心者時代は、「自分の意見を言わない我慢」や、「相手の答えが出てくるまで待つ我慢」をしていました。しかし、それができるようになると、相手は自分で話せば気づくのだなぁと、もっと相手を信頼できるようになり、聞くことが楽になりました。
私は、「自分の意見ははっきり言う」ことの方が、仕事で成果を上げて行くために必要なことだと感じていたので、「聞く仕事」に転向した私は、まさに精神修行の道のようでした。まだ、道のりは長そうですが・・・。
今では、コーチングセッションの時間は、クライアントさんも「話す時間」となっているから、私に質問をしてくる人は稀なので、私はあまり話さなくなりました。
自分の出方なのでしょうね…。コーチ3年目くらいまでは、結構、クライアントさんに、質問もされていたような気もします。
私が7年かけてようやく分かってきたことが、(まだまだですが)こんなにまとめられちゃって・・・と、がっかりするところもありながら、いや、これは実体験を通して、体の感覚に染み込ませないと分かったと言えないから、やはり、長く時間がかかるものなのだから、読んですぐに、わかられてたまるか!(笑)とも思いながら・・・。
「相手思いになること」を考えさせられる本だと思います。
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