相手の話を十分にヒアリングする必要のあるお仕事についていらっしゃる方で、相手が話している間にいろいろと自分の言いたいことが出てきちゃって、話を冷静に聴けていない自分を感じたそうです。「どうすれば話を淡々と冷静に聴けるようになるのか?」がテーマでした。
話を冷静に聞けない理由として、相手の人の話が止まりそうもないから、早くまとめてしまいたいというのもありそうでした。相手の相談と専門的見地から整理することもお仕事だからです。しかし、途中で、まとめあげようとするほど、相手は、「ああ言えば、こう言う」になってしまうと。
「現状、どれくらいの時間、話を聞き続けるのか?」と聞いてみると、「聴くようにしようと思った場合10分」のお答えが返ってきました。もし、その相手の話を聞き続けたら、3,4時間は話してきそうだと思えるほどなのだそうです。だから、ちょうどいいところでまとめて、次に行きたいというのもありそうでした。でも実際に3,4時間聴いてみたのかと言うと、それはしたことはないとおっしゃっていました。
私は、人の話を止めようとすることはなく、その人の話を、例えばグレープフルーツを絞って、もう1滴もでないだろうところまで聴くように心がけています。
私の経験からすると、長くても60分です。60分くらいだったら、ずっと話をしてもらえばいいのだと思います。大抵30分くらいで止まる傾向です。逆を言うと、最初に「話すのが苦手なんですよ」とおっしゃる方ほど、実は30分間話しているかもしれません。
また、相手の話を聞いている時に、私は相手の話の内容に集中しているので、何を言おうかどうかは全く考えていません。相手は何を話そうとしているのか? 聴き逃さないため、メモを取りながら聴いているのです。メモを取るのは、正確なフィードバックシートを送るためというのもあります。実際、メモを取る方が、「無」にはなりやすい気がします。
そして、相手の話が止まったところで、そのメモ(全体)を改めて通してみて、相手が見えていない事実や考えをフィードバックしています。
相手の話を聞いている時に、何かを言おうとしていては、その何かを言おうと考えている瞬間、相手の話を聴き逃していると思います。集中は、やはり一つのことで精いっぱいでいいのだと思うのです。
今は、精一杯聴くに集中していますが、以前の私は、言いたいことがやはり出てきていました。これを抑えるきっかけになった出来事があります。
4年前くらいのセッションでのこと。クライアントさんの話を聴いている途中に、ふと言いたいことがあってクライアントさんに伝えたら、あとからメールがきて「コーチは判断しないんじゃないですか?」と。確かにそう習ったと、頭で分かっていたのですが、実際にクライアントさんに注意を受けて、その時初めて、「判断しない」の意味を理解出来たのです。クライアントさんには、すぐに謝罪をしました。
そのクライアントさんは、忠告ができるタイプの方だったので、私も改善することができましたが、もしかしたら、何も言えずにいたクライアントさんもいらしたんだろうな…と、プロとして失格だと、全体に謝罪したい気持ちにもなりました。
いまでこそ、失敗談としてさらりと語れますが、とても自分に罪悪感を感じました。苦しくて仕方なかったのですが、プロとしてやっていく以上、乗り越えなければならない壁だと感じ、自分を修正していきました。まさに修行のようでした。
「途中で言いたいことが出てくる=相手の感情に振りまわされている」という見方もできます。最後まで聴くには、自分の中の感情も穏やかにして行く必要もあったと感じています。そのあたりも、6月の「聴くことは幸せにつながる」セミナーで言語化してみたいところです。
ここでは、話を淡々と聴けるポイントを手順としてまとめてみました。
「聴きながら考え、言いたいことが出てきたら途中で言う」よりも、「聴く」「考える」「言う」を1つずつすることだと思います。
このセッションでは、時間がまだあったので、次のテーマにも取り組んでいったのですが、次のテーマも、「相手の感情に振り回されやすい」というところでつながっていました。そうなりやすい場面をスローモーションで一つ一つ分解するように見ていくと、内側の「気づいて欲しい気持ち」が見えてきたのでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
じっくりと話していますか?
話を冷静に聞けない理由として、相手の人の話が止まりそうもないから、早くまとめてしまいたいというのもありそうでした。相手の相談と専門的見地から整理することもお仕事だからです。しかし、途中で、まとめあげようとするほど、相手は、「ああ言えば、こう言う」になってしまうと。
「現状、どれくらいの時間、話を聞き続けるのか?」と聞いてみると、「聴くようにしようと思った場合10分」のお答えが返ってきました。もし、その相手の話を聞き続けたら、3,4時間は話してきそうだと思えるほどなのだそうです。だから、ちょうどいいところでまとめて、次に行きたいというのもありそうでした。でも実際に3,4時間聴いてみたのかと言うと、それはしたことはないとおっしゃっていました。
私は、人の話を止めようとすることはなく、その人の話を、例えばグレープフルーツを絞って、もう1滴もでないだろうところまで聴くように心がけています。
私の経験からすると、長くても60分です。60分くらいだったら、ずっと話をしてもらえばいいのだと思います。大抵30分くらいで止まる傾向です。逆を言うと、最初に「話すのが苦手なんですよ」とおっしゃる方ほど、実は30分間話しているかもしれません。
また、相手の話を聞いている時に、私は相手の話の内容に集中しているので、何を言おうかどうかは全く考えていません。相手は何を話そうとしているのか? 聴き逃さないため、メモを取りながら聴いているのです。メモを取るのは、正確なフィードバックシートを送るためというのもあります。実際、メモを取る方が、「無」にはなりやすい気がします。
そして、相手の話が止まったところで、そのメモ(全体)を改めて通してみて、相手が見えていない事実や考えをフィードバックしています。
相手の話を聞いている時に、何かを言おうとしていては、その何かを言おうと考えている瞬間、相手の話を聴き逃していると思います。集中は、やはり一つのことで精いっぱいでいいのだと思うのです。
今は、精一杯聴くに集中していますが、以前の私は、言いたいことがやはり出てきていました。これを抑えるきっかけになった出来事があります。
4年前くらいのセッションでのこと。クライアントさんの話を聴いている途中に、ふと言いたいことがあってクライアントさんに伝えたら、あとからメールがきて「コーチは判断しないんじゃないですか?」と。確かにそう習ったと、頭で分かっていたのですが、実際にクライアントさんに注意を受けて、その時初めて、「判断しない」の意味を理解出来たのです。クライアントさんには、すぐに謝罪をしました。
そのクライアントさんは、忠告ができるタイプの方だったので、私も改善することができましたが、もしかしたら、何も言えずにいたクライアントさんもいらしたんだろうな…と、プロとして失格だと、全体に謝罪したい気持ちにもなりました。
いまでこそ、失敗談としてさらりと語れますが、とても自分に罪悪感を感じました。苦しくて仕方なかったのですが、プロとしてやっていく以上、乗り越えなければならない壁だと感じ、自分を修正していきました。まさに修行のようでした。
「途中で言いたいことが出てくる=相手の感情に振りまわされている」という見方もできます。最後まで聴くには、自分の中の感情も穏やかにして行く必要もあったと感じています。そのあたりも、6月の「聴くことは幸せにつながる」セミナーで言語化してみたいところです。
ここでは、話を淡々と聴けるポイントを手順としてまとめてみました。
「聴きながら考え、言いたいことが出てきたら途中で言う」よりも、「聴く」「考える」「言う」を1つずつすることだと思います。
このセッションでは、時間がまだあったので、次のテーマにも取り組んでいったのですが、次のテーマも、「相手の感情に振り回されやすい」というところでつながっていました。そうなりやすい場面をスローモーションで一つ一つ分解するように見ていくと、内側の「気づいて欲しい気持ち」が見えてきたのでした。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
じっくりと話していますか?
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