オススメの本 『自分を変える心の磨き方』 マーク・ネポ 著

 『鏡の法則』の野口さんが、訳というのもあって、『自分を変える心の磨き方』 マーク・ネポ著を読みました。

 2005年のアパレル店長時代、野口さんのブログにはまって、ペンネームで毎回のようにコメントを書いていた時期がありました。あとにも先にも、ここまでハマって読みこんだブログはなかったです。

 実際にお会いできる機会があったときに、率先してあいさつに行ってしまったほどです。コメントを書きすぎているので、わかっていただけました。(笑)そんな野口さん、初の翻訳本ですから、これはこれは! と。

 シンプルな、200ページくらいの本なのですが、じっくりと体で感じて読みたいがために、1週間くらいかけてちょっとずつ読み進めました。また、2周目するつもりです。

 私はここ2年間くらいかけて、じっくり自分自身に向き合ってきました。その自分の向き合いかたが、そのまま書いてあるように感じ、自分はこれでいいのだと、背中を押してもらえる感覚になりました。

 自分の中にあるものでしか、相手のことは見えないです。私のような仕事は、自分自身が内省をしっかりしておくことが大事だと思っています。
 
 今日、初めての単発セッションの方に、開始30分で「堀口さんのコーチング力は、想像を超えた」「恐ろしく核心に迫る」という言葉が返ってきました。クライアントさんのご感想からも進化がわかりますが、一番、傾聴が進化したことをわかっているのは、自分です。変化の最中に読み、迷いがなくなり、センターで聴き続けることができたのだと思います。



 「はじめに」の訳者の言葉は、本を読む前に本の全体像をまとめてくださっているところが、とてもよかったです。

・どのような習慣が私たちの人生を変えるのか。
・智恵を行動に結びつけるために。
・本当の自分とは何か?
・ありのままの自分を受け入れるには。
・「境界線」によって自分らしさを守る。

 
「ありのままを受け入れる」と「変化する」は、相反するようにも思えますが、その区別がつくのは、私は、この本でしか見たことがないです。

 「ありのまま」でいいのだと、よくいわれますが、ありのままを受け入れるってどうするのか? とか、ありのままの自分だと、ダメなところばかりで、それでいいのか? とか、悩んでいらっしゃる方も少なくありません。そんな悩みについても、わかりやすく整理できるでしょう。

 また、「ありのまま」だったら、変化しなくていいのではないか? でも、変化しないと成長しないのではないか? という疑問もあるかもしれませんが、「変化」の方向はこれでよかったのだ、と思えるような記述もたくさんあります。

   
 ページをめくるたびに、「深呼吸」をしたのも印象的でした。「心を整える今日のエクササイズ」が80本の小見出し分あるからでしょう。 深呼吸するだけで、毎日が整っていくようでした。無理がなく、とても自然なエクササイズばかりでした。

 しっかりと向き合っていくならば、1年くらいかけて、この本の内容を実践してみるといいでしょう。自然に身について、緩やかに変化していけると思います。即効性よりも、心の変化はゆっくりですから、じわじわといくのがいいように思います。

 すぐに「わかった!」とならないところが、この本のよさだと思います。
是非、読んでみてくださいね。