小学生前のお子さんに読み書きや計算を勉強させるために、ある塾に入れようかと考えているクライアントさん。まずは、体験会に行ってみようと思っているようですが、塾の先生から家庭のこと、勉強のことなど、何を聞かれるのか不安だと言っていました。
そもそも、なぜお子さんをそこに入れたいのか? 文字を描くのが苦手、先取りして計算ができるようになればいい、勉強する習慣がつけばいい etc ということでした。しかし、クライアントさんの気持ちが決まっていないというのです。
一通り理由をお聴きしてから、冒頭の不安に戻り、私はフィードバックしました。
「今話したようなことを、体験会で質問してみたらいいですよね。自分が何を聞かれるかな?と考えると不安になりますが、こちらから能動的に聞く姿勢でいると、不安ではなくなります」
私がサラリーマンだったころ、転職活動でアパレルの面接を受けるとき、アパレル経験がないので面接官から質問されることを不安に思いました。でもよくよく考えてみれば、私はアパレルについて何も知らないのは事実なのだから、面接でいろいろとこちらから質問をすればいいやと開き直ることができました。
そして当日、開口一番こんなことを言いました。「私はマネージャー候補できたのですが、この面接会場でいいのでしょうか?」と。場の空気が読めないけど、場の空気を変えるのは得意というのはこんな感じです。(笑)「私はアパレルのことが良くわからないので、今日はこちらからいろいろ質問させていただくかもしれません」と、続けて言いました。
そんな発言であったのに、いや、あったからなのか? 相手が望む人物像と合致したのでしょう。内定を頂き、「私でいいのですか?」と、つい言ってしまいました。それから3年後、私は結果をだしたので、社長の観る目は流石でした。
つまり、いつでも能動的であることが、不安から解消される視点なのです。自分の出方を決めておくことです。そして、能動的な意識が望む結果も生み出します。
以前、固定電話の無言電話で悩んでいたことがありました。固定電話から携帯へ転送するように設定をしたり、どうにか回避できるように、システムから変更することを考えていたのです。
ある日この悩みを自分のコーチに相談すると、「無言電話がかかってきたら、『もう、分かっているぞ』と言って、相手を脅かしてみたら?」と言われました。その回答には爆笑です。そうすると、無言電話が少し待ち遠しくなってきました。(笑)
ある日かかってきたので、『もう分っている』と言ってみると、何の反応もなし。つまり、相手は機械だったのかも、と気づいたのです。それからどういうわけか、無言電話がかかってこなくなりました。このときも、能動的に自分の出方を決めておいたから、不安が消えたのです。
いろいろなところで応用ができます。会うのが嫌な人がいるとき、もし会ってしまったら何を言うか決めておくと、気持ちが楽になります。
人の話を聴くときも、聴かされているのではなく、こちらから聴こうとして、相手にたくさんしゃべらせたら勝ち!と思っていると、イエイ!となります。(笑)
相手任せにすると、自分がコントロールできないから不安になりますが、自分の出方を決めておくことで能動的スイッチが入り、不安が消えるから、不安も引き寄せなくなるように感じられるということ。
自分の意識の方向を変えるだけで、世界が変わります。能動的パラレルワールドへようこそ!
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