あなたが本気を出すとどうなりますか?

 以前の部署に戻り、もう慣れた仕事なので成長を感じられず、嫌な感情を押し殺すためにロボのように働いていたら、返ってストレスを感じたそうです。

 そんなイライラする自分に問いかけると、「本気で取り組む」というキーワードが湧いてきて、腑に落ちたようでした。そこで、これからの未来を描くことと、何について本気を出していきたいか?セッションで考えてみたいとのことでした。

 「本気で取り組むこと」として、どんなことを考えているのか?まずはアイデアを聞いてみました。

「SNSでの発信を本気で書いてみる。具体的には英語でも書いてみる」ということが、本気モードバージョンのようです。

「では、本気を出すとどのようなものができるのでしょうか?」そう質問をすると、「本気で書こうとすると、体裁とかも考え始め、結局悩んでいきそうだ」という答えが返ってきました。本気を出すと悩みがはじまる。それは本当に取り組みたいこととは、違いそうです。


 例えば本気とは、「本気で大きな声で歌ってみる」など、自分の潜在能力の最大限に挑戦してみることではないでしょうか。自分の可能性の泉にダイブすることです。クライアントさんが、「本気を出したい」と思ったことは、自分にはもっとできることがあるのに‥‥と思うものがあるからではないでしょうか。

「私も本気出せば、・・・ができるようになるかもと、いろいろ思っているものを書き出してみてはどうでしょう?」と提案してみました。すると、「器用貧乏になりませんか?」と懸念があるようでしたが、それこそが挑戦を妨げている、自分の中のエゴの声ですね。いろいろなことに取り組むことは、感性が磨かれ、共感力も増してくるものです。

 かく言う私は昨年、30年ぶりにピアノを再開しました。なぜならば、やってみたらできるだろうと思っていたからです。ちなみに、キーボードの色を白か黒で迷っていたら英会話の先生に、「黒の方が本気だ」と言われ、黒いキーボードを買いました。本当に黒にしてよかったです。(笑)

 自炊に挑戦したのも、これだけ外食していれば、きっとできるだろうと思って、挑戦してみたのです。それは、自分の中のコンフォートゾーンを抜ける行動でもありました。普段料理をしているひとからしたら、簡単なことかもしれませんが、20年も外食の人は、まず2004年からはじめたジェルネイル生活も辞め、電子レンジ、冷蔵庫、包丁、鍋、すべてのものをリセットする必要もありました。Ubereatsも卒業です。(笑)

  今の時代、いくつもの才能を見せている人が増えている気がします。遠慮せずに、「私もできるかも!」と思うことをぜひ実行し、器用貧乏スペシャリストになってください。(笑)そんなミーハーな自分を好きになれるはずです。