目標が思いつかないとき、人間成長を目標にする。

「目標の作り方を考えてみたいですね。身体がしんどくなったら、ちょっとしんどいから一休みしようと思って、また気分が良くなってやろうと思うんだけど…。この前も調子がいいときには、あれやります!とか言っていたのに、またやれなくなって、周りからは『ゆっくりしたら?』と言われて、ゆっくりするんですけど…。目標があると、張り合いがあったり、満足感があったりもしたので、そう言う張り合いを欲しいなと思っています。どんなふうな目標なのか、どんなふうにしていったら、浮き沈みがありながも、張り合いが持てるのかなと思いました」。

 目標が欲しいということは、達成感を感じたいのかな?と思い、毎日達成を感じられる最小単位である日課について伺いました。すると、日課においては日々変化を感じられていることが見えてきました。

 一方、仕事に関しては、日課に何も組み込んでいないことがわかってきました。クライアントさんとしては、仕事で成長を感じたいけれど、あまり感じていないことが、自分に対しての不満だった様です。

 その不満というのは、「広がっていない感じ」だそうです。業務的なことはできても、いろいろな人とつながって、傾聴したり、繋いだり、考えたりしながらやれることが理想のようでしたが、なかなかそういう風につながっていっていないから、モジモジしている感じと、違和感の正体が見えてきました。

 「ということは、今年は『つながる』をテーマに2023年を過ごしてみたらどうでしょう? 具体的な目標というよりも、境地を目標にすることで、日々意識が増え、1年後は人間的成長を感じている自分になれるのではないでしょうか」。

 そう私が問いかけると、クライアントさんの中でつながるものがあったようでした。


 私もいろいろな目標を達成したあと、何をしたらいいのか?と分からなくなった時がありました。目標を達成することでの自己成長もありますが、目標がないときであっても、人間的成長、魂の成長というのは、いつでも設定できると思います。

 例えば「自我を消す」、「つながる」、「ニュートラル」、「真実を見つける」、エリッヒ・フロムの言う「愛することができる人になる」、「利他的」など、テーマを持って過ごしていくのです。人間の成長は、ビジネスの現場にいなくても、いつでも人間に付きまとうものです。どんな境地に至りたいか? 常に問い、そういう自分になれるように、日々自分を映し出す鏡を対象にしながら、自分のマインドを磨いていくのです。

★ご感想をいただきました。

今日はセッションありがとうございました。 お話した以外にも、なぜかモヤってる、ということがいろいろあったのですが、今日の結論がそのぜんぶに通じているような気がします。20分でそんな大元に到達してしまいました。 久しぶりのセッション、自分で受けるのもそうですし、ひとみの部屋で他の方のセッションを毎回見させていただいて、質問やフィードバックの鋭さ、的確さ、おもしろさ笑、そのほか書ききれませんが、ベテランコーチの凄みを体感しています。