「教わり上手」について、昨日英会話レッスンの音声をUPしてみて、気づいたことがありました。あれは現在の私の状態で、「教わることを繰り返していったら、あのような教わり方になった」という、1D1Uを積み重ねた結果です。いきなり、先生とあのようなやり取りができるようになったのではありません。その前に話さなくてはいけない話がありました。教わり上手になるための階段を上ってきたのです。
ファーストステップは、「言われたことを素直にやる」です。教わり上手の自己基盤は、これに尽きるのかもしれません。やはり守破離の「守」。まずは素直に「受け入れる」ことからです。これができる人は少ないのかもしれません。教わったことをやらないで終わる人のほうが多い気がします。だからこそやる。少人数に入ることが、競争社会から簡単に抜けるコツです。『かないずむ』を読んだ方に必ず言われるのは、「堀口さんは、素直ですよね」ということ。「教わり上手」とは、流れに乗るための必須条件なのです。
私のマイルールに「言い訳しない」というのがあります。20歳のときのアルバイト先で、失敗をして注意を受けたとき、自分を正当化するような発言を社員の人にしたところ、「意地っ張りだね」と言われたことが、非常に恥ずかしくなりました。そのときに決めたのです。「言い訳しない人になろう」と。
このマイルールは本当に素晴らしいものでした。人から言ってもらえることが増えるからです。また、言い訳しないためには、こちらも準備をしっかり行う必要も出てくるので、発想力を磨くことにもつながりました。
その2は、ネガティブフィードバックを受け入れるです。これまでの人生を振り返ってみて、脱皮する瞬間はたいてい人からのネガティブフィードバックでした。これがないと、いい流れに乗れない気がします。
10年前、妹が『かないずむ』の添削を手伝ってくれたときのこと。私にとって、身内に見てもらうことこそ、怖いことでした。遠慮せずに言ってくる間柄だからです。しかし逆に、細かい性格の妹こそ適役に思いました。案の定というか、事実を伝えてくれました。「『私、私』って主語が多すぎるよ」、「この文章、ポジティブすぎて、傷つく人がいるよ」というフィードバックを受けたのです。グサグサと来ましたが、自分がより多くの人にアプローチしたいのならば、変えなくてはいけないことです。そして素直に受け入れて、直したいと思いました。
その流れで文章力アップのために、編集者の人にコーチになってもらいました。そうしたら今度は、7歳も年下の編集者から、「堀口さんは、待てないですね」とフィードバック受けて、速いのがいいことだと思い込んでいたことに気付きました。そこから、意識して「ゆっくりする」ことに慣れるために、ヨガを始めたのです。今思えば、彼のフィードバックがヨガを始めるきっかけでした。
人からネガティブフィードバックを言われることは、誰だって辛いでしょう。辛いから残るのか? 私は、たくさんのネガティブフィードバックを記憶しています。言われたことはすべて生かす精神で、ここまでやってきて、本当によかったです。「相手がそう思っただけで、関係ないでしょ」では、済ませないのです。
これはサインと思って、今までの自分を変えてきました。見てみぬふりせずに、言われたこと以上に羽ばたく要素に使う。運がいい人は、先にマイナスを出すと、美輪明宏さんまで言っていました。
マイナス要素の切り返しの匠が、教わり上手であるとも言えると思います。自分の可能性を試さないままでいいのでしょうか。何もしないなんて、もったいないと思います。
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