生徒さんと決めなくてはいけないことを先延ばしにしていたら、いざ決めなくてはと思ったときには、生徒さんは学校の行事で忙しくなってしまったそうで、また決定が先送りに。これでは大切な行事に支障がでてしまいそうです。クライアントさんは自分を振返って、ああすればよかった、こうすればよかったと、後からいろいろと後悔したそうです。
この懺悔を一通り話されたあと、私は言いました。「忙しくても、とにかく決めることは大事ですよね。生徒さんに20分だけ来て下さいと、連絡したらどうですか? それも軽い感じで言えば、相手も重くならずに、気楽に来られますよ」と。
クライアントさんは、時短にして話し合うというアイデアも、出てこないようでした。生徒さんとしても、気まずい感じですし、でも物理的に行くことができないし、まだ高校生ですし、困っていると思います。お互いに未決定な状態では、脳の保留案件として、スッキリしないままが続くでしょう。
「決める」ことが決まり、クライアントさんは軽くなってきたのですが、そのほかの話になったときに、私は思考の出どころに共通点を見出しました。
「ビジネスライクに考えると両方ともいいかもしれませんね」と私はフィードバックしました。
生徒さんとのことも、「20分で決めましょう」と時間と目的を明確に提示して、シンプルに言えばいいだけです。何しろ決めることが目的ですから。
値付けをするにも、感情で値付けをするのではなく、収支を計算した上で決定し、最後に感情的な部分を加味する感じで決めると、違和感なく決定できると思います。値付けという名の数字なのに、感情で決める人が多いこと。だからこじらせるのでしょう。(笑)
「決定して、脳を整理していく」という話から、旦那さんの店の新装開店の片付けが大変という話へ。
私はマクドナルドの社員だったので、倉庫整理が、店舗のモラルや売上につながることを経験してきました。だから、倉庫整理は大切という話をしました。
倉庫整理は、誰もが出し入れしやすいように、システム化が大事です。搬入したら、段ボールの耳を切って、面を揃えて並べる。物の置き場所を決め、倉庫の見取り図を作る。「倉庫整理」という時間を敢えて作ることも大切でした。倉庫整理をしっかりしておくと、売上機会を逃さないことだったり、発注時の時間短縮にもつながります。従業員の盗難防止など、モラルにもつながるでしょう。
一方で、感情的な倉庫整理とは何でしょうか? 「この商品は何となく売れるから、ここに置く」とか、「私はここがとりやすいと思うから、ここに置く」など、個人的な感情に紐づいて倉庫に陳列していくと、それぞれの感じ方は別々なのですから、「私はここだと思う」というのが、必ずしも他の人と一緒とは限らない。家族経営のときは、血が一緒なので、同じ確率が高かったかもしれませんが。(笑)クライアントさんだって、旦那さんとは他人ですから、物の置き場所は、感情的には違うことになるでしょう。
家族経営から、他人も入ってきて大きくなってきたら、次の課題はシステム化です。
ビジネスはドライなことではなく、誰でも共通に認識できるための愛ですね。(笑)
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