喜びの共鳴:自分のために生き、他者を豊かにする。

 60分セッション特別オファーを提供しているこの時期、驚くべきことに、「15年前にセミナーを受けた」という方々が、再び私のもとに戻ってきています。どうやら、私のことを忘れられない方が多いようです。(笑)

 一人の方は、15年前の大阪でのセミナーに参加された方で、その日、会場に早く到着されたそうです。33歳だった私は軽く「早っ」と声をかけたのだそうです。その自然体な態度が印象に残ったようで、久しぶりにZoomで再会した時、そのことが話題に上りました。

 そして、まだコーチをされているのかな? と思いつつ、再びサイトに訪れて頂いたようです。「もうコーチになって18年経ちました。私のクライアントさんたちは、10年以上セッションを受けている方ばかりなんですよ」と話したら、「継続するモチベーションはどこから来るのですか?」が、テーマにしたいことのようでした。

 自分でビジネスをするには、「発信をしなくてはならない」、「人のためにしなくてはならない」とよく言われているけれど、集客を苦手に感じていたり、子育てには必死でやってきたけれど、そういった強い責任感が持てないことで、「人のため」というのも、どうしたものか? 悩んでいらっしゃるようでした。

 「なぜ、ブログを毎日18年も書けるのか? モチベーションはどこから来るのか?」と聞かれ、「自分の健康のためにやっているんですよ」と答えたら、「健康?!」と、笑いながら驚かれました。「だって、健康そうでしょ?」と言うと、とても説得力が生まれたようです。(笑)

 「人のためにしなくてはいけないと、よく言いますがどう思いますか?」と聞かれ、私は、「人のために何かをするというよりは、伝えたいと思う楽しさから行動していると感じています。それが結果的に他人の役に立っているとしたら、それは素晴らしい副産物です。また、私が15歳の時に祖母のお葬式で決心した「世の中のために何かをする」という思いは、今でも私の心の中に生き続けているんです」と答えました。


 私たちの対話が深まるにつれて、まるで別の次元に入り込んでいくような感覚がありました。クライアントさんが話し始めた頃に感じていた悩みの重さが、まるで軽やかな泡のように消え去っていったのです。笑顔が自然とこぼれ、その変化に私も心から楽しくなりました。

 何かを発信する行為や他人のために何かをするという目的は、しばしば「手段」として捉えられ、それが物事を複雑にしていたのかもしれません。しかし、本当はもっとシンプルなはずです。私たちは、楽しいと感じることを自然と人に伝えたくなるし、面白いと思うことは続けたくなるのです。重要なのは、「どうやったら楽しめるか?」、「どうすれば追求したくなるか?」という点に焦点を当てることです。

 楽しさを追求すること、それが私たちの行動を自然に導き、意義深い成果を生み出す原動力になるのではないでしょうか?私たちが本当に楽しんでいるとき、その喜びは周囲に自然と伝わり、他者にも良い影響を与えるのです。結局のところ、私たちが追求すべきは、自分の内なる喜びと、その喜びを通じて他者に与えられる価値です。