身体と心が疲れ果てて会社を一時的に離れた後、趣味や好きなことに没頭し始めたクライアントさんは、その分野で徐々に専門性を高め、会社への復帰ではなく、新しいキャリアパスを歩む選択をしました。
現在、委託という形で1つフリーランスの仕事をされていますが、「もっと収入を得なければ!」というプレッシャーを感じ、様々な求人を探し始めたそうです。しかし、元々組織での仕事によって心身のバランスを崩した経験があるため、安定した職に就こうとする自己の矛盾に気づき、踏みとどまったようです。焦りからではなく、自分の心に従えたことに、自分のよき変化を感じられたようです。
さらに、自身が「独立、起業」という選択に対して高いハードルを感じているそうです。好きなことを仕事にするために独立する決心をしたものの、実際に「起業」的な行動に移すことが難しいようです。
クライアントが私に尋ねました。「周りからセッションなどの仕事を頼まれだしたことが、独立のきっかけでしたか?」と。
確かにそういうこともありましたが、主な理由は「会社にいてもこれ以上給与が上がらない、好きなことができない、もっと社会に貢献したい」という思いから独立を決意しました。つまり、私は「起業家」タイプだと思っています。私のInstagramプロフィールにも「起業家」と書いてありますが、それが私の本当の姿だと思います。
一方、クライアントさんは20年以上のサラリーマン生活を経ています。私のようにあっさり会社を辞めて起業するタイプではないかもしれません。
ですが、起業家になりきれないことに悩む人が、起業家向けセミナーに参加することは珍しくありません。本来の起業家タイプの人は、起業セミナーにお金を払うことなく自ら行動に移すタイプです。
この話をしたところ、自分が起業家タイプでないことを潔く認められたようで、クライアントは心から笑い始めました。
Instagramに自作品を投稿したところ、同級生から仕事を依頼されたそうです。地域内で徐々に仕事が増えていくのが理想的な形でしょう。
自分のタイプに気づき、自分らしさを認識できたことで、人は大いに安堵します。好きなことを信じ、自分の道を進み続けることが大切だと思います。
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