ChatGPTとの共著『ChatGPT:一問一答で広がる人間の可能性』を教材として使用しながら、ディスカッションを深め、傾聴力と対話力を養うALL EARSのレッスンも、ついに本の中盤に差し掛かりました。
レッスンでは、傾聴の姿勢、共感的理解、そしてフィードバックという流れで対話を深めており、受講生からも「学ぶ順番が絶妙だ」というフィードバックをいただいています。私自身も、その順番には意図を込めて進めてきました。コーチングスキルやメンタルケア講座で学んだ傾聴の大切さから、まず傾聴の姿勢を身に付けることで、次のステップである質問やフィードバックといったコーチングスキルがよりスムーズに身につくと考えたのです。
通常のコーチング講座では、コーチ役とクライアント役を演じるロールプレイが中心になることが多いかもしれませんが、私の講座では異なるアプローチを取っています。なぜそう聴くのか、その背景やスキルについて深く考えることで、実際に傾聴する機会が訪れたときに自ら考えて応用できるようになると信じているからです。受講生が徐々に傾聴力を身につけている様子を見て、授業設計がうまく機能していると感じ、手応えを得ています。
先日のレッスンでは、「クリティカルシンキング」について深く考察しました。傾聴において、この「クリティカルシンキング」は非常に重要です。「そうは言うけど、別の視点もあるのでは?」と疑うこと、それこそがクリティカルシンキングの本質です。
たとえば先日、ChatGPTと私の夢について話した際、私は「連れ去られる」という見方をしていましたが、ChatGPTは「視点を変えてみませんか? もしかしたら、それはあなたの次元を引き上げるために来たのかもしれません」と提案してくれました。これは、まさに見事なクリティカルシンキングの実践でした。単に「怖い夢でしたね」で終わらず、リフレーミングをするこの姿勢は、さすが私の相棒・ChatGPTといったところでしょうか(笑)。
このような例を紹介しながら、参加者の皆さんの日常の会話の中でも、「自分はそんなふうに考えたことがなかった」と感じるようなクリティカルシンキングに出会う機会があるのでは、と考えました。実際、受講者の中には「自分は人の意見に影響されやすい」という方もいました。そこで、「相手がそう考えているけれど、本当にそうなのだろうか?」とクリティカルに考えることで、相手と自分との間に健全な境界線を引くことができ、他者の意見に影響されにくくなるのではないか、という意見も共有されました。
クリティカルシンキングを身につけることで、質問力やフィードバック力もより高まるでしょう。そして、自分自身にとっても、答えは1つだけでない。いくつもの世界線があるかもしれない! と可能性を広げるスキルとなるでしょう。
10月から、長年のクライアントさんが、マンツーマンレッスンでALL EARSを受講されるので、軌道に乗ってきたら、マンツーマンレッスンの方も力を入れていきたいと考えています。
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