フィリピン滞在中に、いつもお世話になっているフィリピン人のオンライン英会話の先生と、とても興味深いディスカッションをしました。テーマは「フィリピンの若者とその未来」。先生の視点から語られる国内の現状や、国外を目指す若者たちの現実は、非常に印象的でした。
フィリピンの若者が国外を目指す理由
先生によると、フィリピンの若者たちは国内の課題を背景に、「より良い未来を求めて国外に出たい」という思いを抱えている人が多いそうです。特に以下のような理由が挙げられました。
医療費の高さと生活の厳しさ
フィリピンでは医療費が非常に高く、保険制度が不十分なため、家族が病気になると大きな経済的負担がかかります。このような現状から、海外でより安定した収入を得たいと考える若者が多いとのことです。
政府への不満
資金の使い方や政策に対する不信感を持つ人も多く、教育や医療など国民生活に必要な分野への投資が十分ではないと感じられています。この点が、若者たちの「国外でより良い未来を築きたい」という意識を強めているそうです。国内での給与では家族を十分に支えられないため、特に海外での高収入を得ることが現実的な選択肢となっています。
看護師という選択肢
フィリピンには優秀な若者が多く、英語力や勤勉さという強みを持っています。しかし、それを国内で活かす場が不足しているため、国外に目を向けざるを得ないのが現状です。興味深かったのは、フィリピンでは看護師になることで国外就労への道が開かれるというお話です。また、英語が堪能のため、様々な国のコールセンター業務をフィリピン人がサポートしているとのことでした。海外へ目を向ければ、英語の先生を近隣のアジア諸国ですることもできるそうです。
フィリピンのポテンシャルと課題
ChatGPTによると、「フィリピンには若くて優秀な人材が多く、未来のポテンシャルは十分にある」とのことです。平均年齢は24歳。日本が47歳と言われていますから、本当に日本が高齢化社会であることを物語っています。ただ、そのポテンシャルを活かすためには、以下のような課題を解決する必要があると感じます。
- 地方にも均等に投資を行い、若者が地元で活躍できる機会を増やす。
- 国民が安心して生活できる医療環境を整える。
- 若者が成長できる教育と起業支援
- 新しいアイデアや才能を国内で活かせる仕組みを作る。
近代化が進むセブでは、観光客向けのリゾートや商業施設が多く建設されていますが、その一方で、多くの家庭が貧困の中で生活している現実もあります。トタン屋根の家々が立ち並ぶエリアは、経済的な格差を感じさせるものでした。
このような文化や教育の違いに気づくことで、自分たちが当たり前に思っている常識が、実は特別なものであることに気づくことができました。そして、教育や環境の違いが、人々の行動や考え方にどれほど影響を与えるのかを実感する機会にもなりました。いろいろと考えさせられるセブの旅です。
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