「絶対無理」から「できるかも」へ|心の世界線が動くとき

先日、姪から「英検のスピーキングテストの対策をしてほしい」と連絡があり、LINEのビデオ通話で一緒に練習することになりました。

最初の彼女の言葉は、

「絶対落ちる、絶対無理」。

私はすぐに励ますことはせず、あえてこう返しました。

「うん、今のままだと落ちるかもね」

それを彼女もすっと受け入れて、そこからはただ淡々と、練習を始めました。

まずは自己紹介から。「こう答えよう」と内容を決め、次に文章を読むパート、質疑応答のパートへ。

最初は不安そうで、自信のない様子だった彼女。

でも、「話す前にどう心を整えるか」や「読む時のコツ」などを伝えていくうちに、少しずつ落ち着きが出てきて、言葉にも力が戻ってきました。

そして、何度か繰り返すうちに、ふと彼女がこうつぶやいたんです。

「…あれ?これ、いけるかも」

その瞬間、私ははっきり感じました。

世界線が変わった、と。

「絶対落ちる」から

「いけるかも」へ。

そして「きっと受かる」へ。

この心の変化は、まさにメンタルリハーサルの力。


そして、私のコーチングで何よりも大切にしているプロセスです:

1️⃣ 現実をニュートラルに受け入れる

2️⃣ ステップごとに分解し、構造化する

3️⃣ 脳が“できる”と認識するまで繰り返す


これは単なる対策ではありません。

未来の成功を先に“予祝”として体感する練習そのもの。

「受かればいいな」と願うのではなく、練習の中で「受かる感覚」をリアルに体験し、その確信が自然と現実を引き寄せていく――

それは、確定した未来に脳と心が追いついていくプロセスだったのです。

そして今日、彼女は見事に合格。

電話の向こうから聞こえた、声が震えるほどの喜びは、きっと彼女自身が「私はできたんだ」と世界線の変化を感じ取った証だったのでしょう。

私はこの出来事を、ひとつの証明として大切に記録しておきたいと思います。


実は先月、似たようなことがもうひとつありました。

あるオーディションの面談対策のときも、最初は結果が本当にどうなるかわからない状況でした。

でも、そのとき私たちは“予祝”を使って練習しました。受かっている人の世界線バージョンをGPTにビジュアライズのサポートをしてもらい、そうなる未来に向けて、何が不足しているのか? 具体的にしていったのです。


すると、あるタイミングで彼女も言いました。「面談の時間を楽しめればいいですね」と。

まさに、心の世界線が動いた瞬間。

そしてその面談――結果は、見事に合格。


こうして、何度も見てきました。「無理」だと思っていたものが、プロセスと確信によって「できる」に変わる瞬間。それは偶然ではなく、意識と構造と繰り返しによって生まれる、新しい世界線へのアクセスなのです。


✨世界線は、気合ではなく確信と構造で動く。

✨「できないかも」が「できるかも」へ変わる瞬間、未来は静かに現実になる。