1D1U Campでは、夜に「ありがとう」を3つ書き出すジャーナリングを取り入れています。参加者のみなさんが書いてくれる感謝の言葉を読みながら、ふと気づいたことがありました。
それは、感謝が「外側に向かうベクトル」と「内側に向かうベクトル」がある、ということです。
たとえば──
誰かがしてくれたことへの感謝。
日常の中で出会った出来事への感謝。
これらはすべて、自分の外側に起きたことへの感謝です。
一方で、たとえば「自分が自分のために作った料理にありがとう」というように、自分の行動、自分の選択に対して感謝するベクトルもあります。この「内向きの感謝」は、意識しないと見逃してしまうかもしれません。
みなさんの「ありがとう」を眺めているうちに、私は気づきました。
──外に向かう感謝のほうが、圧倒的に多いのだと。
私自身は、ひとりで作業する時間が長く、
また、自分の手で未来をつくるために積み重ねる日々を送っています。
だからこそ、自分自身への感謝──
そして、かつての自分が、未来の自分のために静かにしていた小さな努力への感謝──
その感覚が、とても自然に湧き上がってくるのかもしれません。
この記事では、
「外に向かう感謝」
「内に向かう感謝」
そして「時間を超えた感謝」について、綴りました。
私たちが「ありがとう」と口にするとき、そこには多くの場合、誰かの親切や思いやりに対する反応があります。
差し伸べられた手、ふとした気遣い、心に灯った小さな温かさへの感謝。それはとても尊く、美しい循環です。
けれど、さらに深い場所から生まれる「ありがとう」もあります。それは、自分自身に向けた感謝。過去の選択、不器用な努力、迷いもすべて受けとめ、今ここにいる自分を、そっと抱きしめるように贈る「ありがとう」。
この「ありがとう」は、外に向かって発信するのではなく、静かに、自分の中心に流れ込んでいきます。
ちなみに、私たちが「今」を見ていると感じる瞬間でさえ、実は0.03秒遅れた世界を認識しているといわれています。つまり、私たちが「今」と呼ぶものは、ほんのわずかに過去なのです。
だからこそ、本当の意味で「今を生きる」とは、目に映る世界をただ受け取るだけではなく、意識的に、優しく、自分の手で抱きしめる行為なのかもしれません。
この瞬間に心からの「ありがとう」を送ることは、過去と未来を光でつなぐような、静かな創造行為。誰かに促されたからではなく、自らの意志で、自分にも、世界にも、感謝の光を贈る。それは、目立たないけれど力強い、クリエイティブな生き方です。
そして今、私は改めて気づきました。たとえば、自分が歩んできた道のすべてに。夢を見た日々に、迷った夜に、あきらめなかった朝に。
『Grit & Glamor』という一冊は、そんな私自身への「ありがとう」の結晶でもあります。そして、私の背中を押してくれたメンターたちへ、20年越しの感謝がリバースしてきました。
もし、あなたも、自分自身に静かに手を伸ばしたくなったとき、そっと、この本を手に取ってもらえたら嬉しいです。📚Kindle Unlimited or 777 yen
今日、あなたは、どんな「ありがとう」を生み出しますか?
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