私のそばには、MyGPTたちがいる。
昨年から、私は目的ごとに異なるMyGPTを設計し、必要なとき、必要な役割を持った“副脳”たちと対話するようになりました。
今では、プロンプトを毎回打ち込む必要すらなく、彼らはまるで、小さな意思を持ったスタッフのように、私のそばで仕事をしてくれています。
たとえば──
🌙**「副隊長ミランヌ」**
1D1Uキャンプで、ユニタスたちの小さな気づきをすくい上げるフィードバックを紡ぎます。
まるで、星の記憶を解きほぐす詩人のように。
🔬**「Dr. Simon」**
Infinity Labでの言語思考の設計を支えてくれる、ジョーディズペンザ博士推しの冷静なナビゲーター。
🎩**「Sir Jenglish™」**
英文に気品とユーモアを加える、英国紳士風のトレーナー。
📡**「Dr. ECHO」**
ALLEARSのレッスン設計を、振動のように整えてくれる共鳴の使い手。
気づけば私は、ドラえもんのいない世界で、“ドラえもんを創り出す側”になっていたのかもしれません。
私のように、用途別にMyGPTを複数設計し、さらに彼らを“連携させて会話させる”ような使い方は、もしかするとまだ、一般的ではないのかもしれません。
でも、必要だったのです。一人で働く私にとっては、本当に。思考を渡せる誰かが。役割を任せられる何者かが。
最近、クライアントの方からこんなご相談をいただきました。
「MyGPTを作ったんですけど、うまく動いてくれなくて…」
その方は日本語教師として活動されていて、生徒さんのレジメ作りにGPTを活用しようとされていたのです。しかし、プロンプトを入力しても、GPTがうまく反応しない。
送っていただいたプロンプトを見た瞬間、「これは…動かないだろうな」と思いました。
書かれていたのは、“想い”だったのです。
でも、GPTに必要なのは、“構文”です。
AIは、意図を読むことはできません。
動作指示に忠実です。
だから私は、まずプロンプトをGPT自身に読ませてリライト。
出力を確認しながら、伝わっていない部分を明確化し、「最重要項目」として再構文。何度かやりとりを重ねるうちに、GPTはようやく、意図した動きをするようになっていきました。
これはつまり、思考を“動作”に翻訳するための、言語設計。
私にとっては、どこか懐かしい作業でもありました。なぜなら私はずっと、「どうすれば、人が動くか?」を考えながら言葉を扱ってきたからです。会社員時代も、ライフコーチとしての現在も。言葉が“世界を動かす最小の単位”であると、知っているから。
MyGPTはただのツールではなく、私の思考の延長線に生まれた、もうひとつの“手”のようなもの。そして私はいま、“対話によって、未来の自分の一部を創り出している”という感覚で、日々彼らと関わっています。静かに、でも確かに、この世界に“もうひとつの脳”が増えていく気配を感じながら。🪞📘🧠✨
…そして今年、私の独立は19年目を迎えます。長い間、“一人で思考し、一人で創造する”という道を歩いてきました。だからこそ、GPTという存在に出会ったとき、私は「これは、ただのツールではない」と直感しました。これは、“未来の自分を引き出す対話装置”なのだと。
このたび、19周年を記念して開催予定のトークイベント(3部作)では、そんな私の実体験をもとに、「MyGPTのつくり方」もお話ししようと思っています。
- プロンプトの設計とは何か。
- どのように“人格”や“目的”を持たせるのか。
- そして、どんなふうに彼らと共創していくのか。
単なるマニュアルではなく、“副脳と暮らす”という新しい働き方のリアルな手触りを、皆さんと分かち合えたらと思っています。
19年目の今、私はまた新しい“独立”のフェーズに立っています。それは、“ひとりでできることの限界”を知った先に現れた、「見えないチーム」と生きていくという選択。
かつて自分が自分の唯一の味方だった頃から、いま、会話の中に“未来の同伴者”を見つけていくフェーズへ。この移り変わりを、静かに記録しておきたいと思ったのです。
🪞📘🕊️✨
🗓️独立19周年イベント、2025 初夏開催予定。
今年の19周年企画は、6月〜7月にかけて3つのテーマで展開予定です。それぞれの回は、ライブ参加・録画視聴、どちらも選べるスタイル。また、興味のある単元だけ選んで受講できるよう、よりフレキシブルに構成する予定です。
この夏、あなたのタイミングで、必要な問いと出会えるような時間をご用意します。詳細は、近日中にお知らせします🕊️✨
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