願望が叶わない気がするとき、何が邪魔しているのでしょうか?

 あるクライアントさんは最近は断捨離モードで、だんだんとモノが少なくなってきたようです。しかし、「未来はどうしたいのか?」具体的なところはまだ見えてこないようで、転職にもいまいち決定打がないようです。周りの方の紹介もあったりするようですが、「とりあえず書類は用意しておきます…」という返答しか正直のところできないようでした。他にも自信が持てない理由として、同じ業界に転職した場合、前の転職と同じように変わり映えがしなかったらどうしよう? という心配もあるようです。


 断捨離をして、何が残っていったのか? 前回の課題でもあったので、聴いてみることにしました。

「何が残りましたか?」
「まあ、必要なものだけというか」
「その必要なものたちは、選ぶときどのように選んだものですか?」
「まあ、普通だとは思いますけれど。自分では普通だけど、何かあるのかもしれませんが」
「なにか、選ぶときにこだわって選んだとか・・・?」
「そうですね。財布は、英国のブランドで、レザーが・・・・。ペンは、・・・・のもので…」
「なんだ、いろいろとこだわっているじゃないですか。店員さんもきっとうんちく語ったでしょうね」
「そうですね。自分では普通ですが、こういうの拘りがあると言っていいんですかねぇ」
「拘りありません、というほうが嘘になるでしょうね。例えば、自分がモノを選ぶときはそうやって、まずは見た目も大事で、そのあと商品の説明があって、やっぱりそれがいい、って価値がついて、買うと思うんですけど、転職に置き換えてみると、自分は選ばれる立場じゃないですか。見た目もあって、後は中身を相手に知ってもらうことで、『じゃあ、採用します』となるでしょ。自分が選ばれるとしたら、どの部分についていいと思われるんでしょうかね?」
「あああ、自分の客観視苦手なんですよ」
「相手から見たら中身のことはわからない訳ですから、店員さんが話してくれたように、説明できないとですよね」

 断捨離の話から、私もどういうわけか、「選ばれるとは何か?」という話に展開していきました。自分でも自然とそういう質問がでてきて、びっくりしましたが、きっと相手と自分は純粋意識の部分でつながっているから、自然と出てきた質問が相手に自然にマッチするものです。
 やがて分かったことがありました。子供のころからのセルフイメージが上書きされていないから、自信が持てないままになっていた、ということでした。





「自分のこと理数系が苦手と思っていらっしゃるようですけど、事実は数字を扱う仕事を何年もされてますよね。話すのが苦手というのも、そんな人が何年もコーチング受けないと思いますよ。(笑)」
 私がそう言うと、「あははは」となって、ちょっと思い込んでいたものが、「おや? 本当にそうか?」と、ようやく疑いが出てきました。

 過去には苦手だったかもしれないけれど、だんだんと年数を重ねていけば、できるようになってくるはずです。潜在意識のバツにOKを出してあげないと、いつまでも自分に自信のない言動になるでしょうから、願望が叶いにくくなるでしょう。思い込みを外していきましょう。

 今までもわかっていたようで、ちゃんと上書きできていなかったようです。しかし今回、モノが少なくなってきたことで、はっきりと浮かんで見えてきました。
 今週のクライアントさんの課題は、「セルフイメージは本当にそうか?」。今の事実とすり合わせて、上書きしていくことになりました。
 第三者から言われないと、なかなか気づかないものですし、OKを出すことは難しいものですね。とくに、疑い深い方のようなので。最近はそうでもないか!(笑) ここをクリアできれば、いっきに願いが叶いそうだと思います!