ー 名前がつくと、辞められる。
もう15年前のことです。
私の中に「せっかちさん」がいることに気づきました。
試しに名前をつけてみた。「せっかちーズ」と。
翌日、せっかちを辞める宣言をしていました。
ただ——辞める宣言をするのも、せっかちでした(笑)。
でも今では、「まだ1分もある!」と思えて生きています。
同じ1分が、全然違う景色になりました。
「私はせっかちだ」と「せっかちさんがいる」の違い
一見、同じことを言っているように見えます。
でも全然違う。
「私はせっかちだ」は、それが自分そのものだということ。変えようがない。
「私の中にせっかちさんがいる」は、自分の中で動いているキャラクターだということ。観えている。距離がある。
観えたものは、変えられます。
名前をつけるだけで、この距離が生まれる。それだけで、選択肢が生まれる。
あなたの中に住んでいる「〜さん」たち
こんな「〜さん」に心当たりはありませんか?
せっかちさん
とにかく早く動かないと気が済まない。待つのが苦手。結果をすぐ求める。「まだ?」が口癖。
気にしすぎさん
あの一言、どういう意味だったんだろう。嫌われたかな。変に思われたかな。頭の中で何度も再生する。
心配性さん
まだ起きていないことを、もう心配している。最悪のシナリオを先に準備しておかないと落ち着かない。
負けず嫌いさん
表には出さないけど、内側では常に比べている。あの人より、昨日の自分より。負けを認めるのが、とても苦手。
いい子ちゃん
場の空気を読んで、みんなが望む答えを出す。本当はどう思っているか、自分でもよくわからなくなってきた。
完璧主義さん
やるなら完璧に。中途半端が許せない。だから、始められないことも多い。
さて、あなたの中に登場した「〜さん」は、誰ですか?
一人じゃないかもしれません。場面によって違う「さん」が出てくる人も多いです。
笑えたら、もうできています
「あ、また気にしすぎさんが出てきた」
そう思えた瞬間、少し笑えませんか?
この笑える感覚が、大事なサインです。
深刻にならずに見られている。自分と距離が取れている。メタ視点、と難しく言いますが、要するにこれです。自分の中の「〜さん」に気づいて、ちょっと笑える。それだけで、あなたはもうOSを外から観ています。
「〜さん」たちは、悪者じゃない
「〜さん」たちは、あなたを守るために生まれました。
せっかちさんは、遅れることへの恐怖から。気にしすぎさんは、嫌われることへの不安から。完璧主義さんは、失敗したら終わりという前提から。
どの「さん」も、悪者ではありません。ただ、その設定のまま動き続けているだけ。
名前をつけて、観てあげる。「またあなたか、ご苦労さん」と言えるくらいになると、もうほとんど自由です。
まず、名前をつけることから始めてみてください。
Infinity Labでは、あなたの中の「〜さん」を一緒に観測するセッションを準備しています。近日公開予定——続きの記事もお楽しみに。
Art of Being | 堀口ひとみ
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