『人格が変われば現実が変わる』は、本当なのか。

Your personality creates your personal reality.

――あなたの人格が、あなたの個人領域の現実を創っている。

ジョー・ディスペンザ博士のこの有名な言葉に初めて触れたとき、私の受け止めは「上手いこと言うなぁ」と、感心していました。今思うと、この言葉の深さに気づいていなかったのかもしれません。


しかし、ここ数日で、この言葉の意味が少しわかった気がしています。

というのも、私の現実は、まだ変わっていないからです。

でも、人格は変わってしまいました。

それが、自分でもはっきりわかるのです。


人格は、「性格」ではありませんでした。

私は15年前から、これからの人生で在りたい姿を設定して、

そこに合わせるように練習していきました。

それまでの自分と真逆です。


丁寧でいたい。

焦らない人でいたい。

待てる人でいたい。


そのおかげで身についたものは、本当にたくさんあります。

深く話を聴けるようになった。

感情に振り回されにくくなった。

物事をじっくり考えられるようになった。


だから、その時間は必要でした。

でも、ある瞬間に気づいたのです。


私は、「待てる人」になったのではなく、「待つ人」になっていました。


相手のタイミングを待つ。

自分から行かずに、待つ。

電車の駆け込み乗車をしない。(笑)

いつの間にか、それが「私らしさ」になっていました。



「もう無理」が、新しい人格の始まりだった。

先日の満月の日、目の前に壁があるような気持ちになりました。

その壁を前にして、初めて心の底から思ったのです。

「もう、このままでは無理だ。」

自分から行かない自分に限界を感じたのです。


不思議なことに、その瞬間から行動が変わりました。


新しい場所へ、自分から接点をつくりました。

眠っていた経験を整理しました。

これまでとは違う可能性へ、自分を開き始めました。


誰かに言われたわけではありません。

無理に自分を奮い立たせたわけでもありません。


ただ、人格が変わった。

そんな感覚でした。


現実は、まだ変わっていません。

私は今、その途中にいます。


でも、行動は変わりました。

選ぶものが変わりました。

未来の見え方が変わりました。


そして何より、

以前の自分なら選ばなかったことを、

ごく自然に選んでいます。


つまり、現実はまだ同じでも、

現実をつくる人が変わってしまった。

そういう状態なのです。


人格が変わると、「行動」が変わる。

「人格が変わる」ということ。

振り返れば、私も人生で何度か経験していました。


在り方が変わる。

見方が変わる。

そして、行動が変わる。

その積み重ねが、やがて現実を変えていくのでしょう。


ジョー・ディスペンザ博士の言葉は、未来を約束する魔法ではありません。

むしろ、

「現実が変わる前に、あなたは変われますか?」

という問いなのだと思います。


人格が変わると、現実はすぐには変わらないかもしれません。

でも、昨日までの自分なら選ばなかった一歩を、今日の自分は自然に選び始めます。

その積み重ねの先に、どんな現実が立ち上がってくるのか。

それは、まだ誰にもわかりません。

Into the Unknown


Art of Being|今月の企画