⚡降りてきた「ききかた診断」というサービス

ここ最近、これまでの経験やスキルを、AIの力を借りながら棚卸ししています。

「いつかちゃんと棚卸しをしたい」と思いながらも、社会人になってからの30年という歳月を振り返るのはかなりの大仕事で、つい足踏みをしていました。それが今では、要約が得意なAIに頼むと、ほんの数分で職務経歴書の形にしてくれるのですから驚きです。


これまでは、どちらかというと既存のお客様や、長く関わってくださっている方に向けて商品をつくることが多くありました。

でも最近は、少し視点を外に向けています。自分のブログやホームページにとどまらず、新しいプラットフォームにも挑戦して、商品を並べはじめたところです。

「私のことをまったく知らない人に向けて、これまでの経験を総動員するとしたら、どんなサービスができるだろう?」

そんなふうに思考をめぐらせる中で、ふと思いました。


自分が長年磨いてきた専門領域といえば、やはり「傾聴」でした。

傾聴セミナーの開催、有料メルマガの発行、ChatGPTと傾聴について深掘りした本の執筆、そして3年目を迎えたオンラインコミュニティ「ALL EARS」の運営。振り返れば、「傾聴をいかに伝えていくか」にずっと本気で向き合ってきた年月でした。


その中で気づいたのは、傾聴のコツをノウハウとして「書く・教える」こと以上に、もっと大切なことがあるのではないか、ということです。

「ALL EARS」のレッスンでは、いろんなシチュエーションを設定し、受講者のみなさんが実際にどう対話するかを見ていく時間をつくってきました。どんな質問を選びやすいのか。どんなフィードバックを返しがちなのか。実際の場面を創り出し、その人のリアルな実践に触れることこそが、一番の学びになると実感していたのです。

「この人の話を聞いたら、あなたなら次に何を聞きますか?」と考えてもらうと、とても面白いことが起きました。同じ話を聞いているのに、人によって出てくる質問がまったく違うのです。事実を確認する人。原因を探る人。感情を拾う人。相手が本当はどうしたいのかを聞く人。次の行動について聞く人。

もちろん、どれが正解ということはありません。ただ、同じ話を聞いていても、何を拾うかによってその後の対話がまったく違う方向へ進んでいきます。そして本人は、自分がなぜその言葉を拾い、その質問を選んだのかを、ほとんど意識していません。ここが、とても興味深いところでした。

質問だけではありません。相手が話している途中で、すぐに次の質問を考える人もいれば、少し沈黙を待てる人もいます。相手の言葉をそのまま返す人もいれば、自分なりの解釈を加えて返す人もいる。「でも、こういう見方もできるよね」と、すぐに別の視点を返す人もいます。一見するとポジティブなリフレーミングのようですが、よく見ると、相手が感じていることを十分に受け取る前に意味を変えてしまっているケースもあるのです。もちろん、それも善意から出ていること。

でも、どこを聴くのか。どんな質問をするのか。どう返すのか。そこには、その人なりの対話の傾向がはっきりと表れます。しかも本人にとってはあまりにも自然な振る舞いなので、自分ではなかなか気づけません。


そこで急に、「これを見える化するサービスができるんじゃない?」とひらめいたのです。

世の中には、話し方や聴き方を教える講座がたくさんあります。でも、私がやりたいのは少し違います。「この場合は、こう返すといい」と教える前に、その人が今、実際にどう聴いて、どう問い、どう返しているのかを見てみること。相手のどんな言葉を拾っているのか。どこまで相手の話を待てるのか。どんな質問を選びやすいのか。どんな返し方を自然にしているのか。どんなフィードバックを返す傾向があるのか。


私は人の話を聴いていると、「この人はここに反応したんだな」「この言葉は拾ったけれど、こちらの言葉は通り過ぎたな」「質問がずっと事実確認に向かっているな」「相手がまだ話している途中で、もう答えを返そうとしているな」といったことが、すーっと見えてくることがあります。

もちろん、それを勝手に決めつけるわけではありません。長年、人の話を聴き続けてきたことで、対話の中に表れるその人なりの「癖」や「傾向」が、以前よりずっと見えるようになってきました。


一方で、自分が人の話をどう聴いているかについて、具体的なフィードバックをもらう機会は、案外少ないものです。

質問の仕方。相手の言葉の拾い方。間の取り方。返し方。フィードバックの仕方。

こうしたものは、自分にとってはあまりにも「普通」なので、自分ではなかなか気づけません。

ファッションでも、自分では何気なく選んでいる色を「その色、すごく似合う」と言われて初めて気づいたり、「ここを少し変えると、もっとよく見えるよ」と言われて選択肢が増えたりします。


対話も、きっと似ています。

自分では気づいていない強みや傾向を知る。そして、必要なら少し違う聴き方や質問、返し方を試してみる。

そんな時間として、「ききかた診断」という名前をつけました。

実際に対話をしながら、いくつかの場面も使って、「あなたは、どう聴き、どう問い、どう返す人なのか」を一緒に見ていきます。

傾聴を教える前に、まずは見立てる。

今どんな聴き方をしているのかを知るところから始める。

それが、私らしい「ききかた診断」なのかもしれません。


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