「一人では続かない」から始まったコミュニティの、8年目の変化

8年前に「1D1U」を始めたとき、本当はオリジナルの手帳を作るつもりだった。

ところが、ある人に言われた。

「手帳って、一人だと続かないよね」

たしかに、と思った。それなら手帳ではなく、続けることを支える「場所」を作ろう。そうして始まったのが1D1Uだ。

続けるうちに、参加者同士の交流が生まれた。公開セッションをしたり、発表の場を作ったり。最初は想像していなかったことまで、少しずつ広がっていった。

そして今、AIがある。

質問を投げればすぐに返ってくるし、フィードバックももらえる。私自身、AIと一緒に「青写真日記」というアプリを作った。今開催している「1D1U UNKNOWN」では、それぞれが自分のペースで進められるようにしている。毎晩フォローメールを送り、気づきを共有できるコメント欄も用意した。

でも、コメントを書く人は少ない。

一人で続けられているのか。途中で止まっているのか。それすら見えにくくなった。

そこでアンケートをとってみた。毎日続けている方から、こんな回答が届いた。

「自分の中だけで完結させるのではなく、少し外に置く感じがちょうどいい」

なるほど、と思った。

毎日みんなで励まし合う場所ではなく、時々、自分の気づきを「外に置く」場所。今のコミュニティに求められているのは、それくらいの距離感なのかもしれない。

一方で、今日こんなことがあった。

実家のアパートのリフォームで、壁紙の色を決めた。ずっと保留にしていた水道局の書類も片づけた。どちらもAIに相談しながら進めて、その日のうちに決められた。手続きも終わった。

そこで、ふと思った。

AIを使える人が一人いるだけで、ふだんなら後回しにしてしまう用事が、どんどん進んでいく。

毎日AIを使っていると、「とりあえずAIに聞いてみよう」が習慣になる。だから、前なら放っておいたことにも、その場で手をつけられる。

でも、「これってAIに聞けるのかな?」と気づかないままだと、用事はそのまま置き去りになる。そして、どこかにモヤモヤした未完了感が残り続ける。

だったら次の21日間のプログラムは、行動を続けるだけじゃなくて、年末に向けてそれぞれの「未完了」を片づけていく21日間にしたらお役に立てるのではないか。

「続けることを支える場所」から、「止まっていたことを動かす場所」へ。

一人で考えるときの相手は、もうAIがいる。だからこそ、人が集まる意味も変わっていくんだと思う。


📤 Art of Being Letter|毎週月曜日配信

毎週月曜日、読んで、試せる手紙が届きます。

ライフコーチとして20年。今の仕事、新しい企画、毎日書いているものを、週に一度お届けしています。ときどき、小さく試せる付録もついてきます。

登録すると、すぐに「HITOMISM WEB版」が届きます。

[ Letterを受け取る ]