先ほどのセッションも人間関係のモヤモヤについてがテーマでした。
新年度になり、新しく関わる人に、こちらの要望を伝えるけれど、「大丈夫です。心配ありません。考えすぎです」とか、またそのことをほかの人に相談すると、「要求が高すぎるのではないですか? 向こうに任せてみたら?」と言われ、クライアントさん、説得のたらいまわしのようになっていました。
向こうの壁は分厚く、こちらがちょっと協力してほしいと思っているお願いは、「大丈夫です。(大げさに言うと)生きてるだけで素晴らしい!」と言われ、「それもそうだとは思うけれど…」と。クライアントさん、誰にも共感的理解をしてもらえていないですね…。説得でも、ポジティブな返しでも、クライアントさん納得していませんから。
一方、私はだいぶお話を聞ききしました。やがて、クライアントさんの相手の言葉から、背景が見えてきたので、それを伝えました。
「相手は、例えて言うならばお医者さんのようですね。すべての患者に対応していくのには、あまりにも時間がなくて、でも、その専門医ならば、それは可能ですよ、ということで、妥協案というよりも、別の案を出してこられたんじゃないですかね。つまりその提案がでるまでに、〇〇さんは、要望を投げかけてこられたわけで、だから進展したってことかもしれませんね」
ここでクライアントさんの心のモヤが、五月晴れになりました。セッションが始まってから40分くらい経過してました。
自分が当事者となると、なかなか相手の様子が見えにくいものです。そこで私は、クライアントさんの味方でありつつ、相手も相手のわかってほしいところもあるはず、と思いながら話を聞いていくのです。そして出てきた「真実」を、相手に伝わりやすいように別の例になぞらえてフィードバックすると、理解が深ります。ここまでの傾聴ができるようになるのに、8年くらいはかかりました。
「真実を見つける」と言うテーマ、『セッション』何号になったら書けるかしら? このスキルは実は一番伝えたいスキルかもしれません。
まずは、今日の傾聴の相槌部分を2分ほどの音声にまとめてみましたので、来週、メルマガに「相槌音声」を送る予定です。「んー」「へー」「あー」ばかり言っていますが、「間」を感覚的に理解するのに役立つといいです。その相槌は、湖面のような静けさです。(笑)
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