未来を先取りしていたのに、いざそうなったとき、気づいていなかった。

 UTM EVENTの特典セッションありました。1回目開催後、会社での営業成績がアップしたというご報告を聞きました。しかしUTMは、セールスアップのワークショップではありません。なぜ、成果が出たのかというと、「数字への執着」を捨てたからだそうです。そして、本当にフォーカスすべき部分に力を入れたから、結果的にセールスアップとなったようです。

 ところがUTM2回目の後、会社の方針で「数値目標は無くす」ことが発表されたそうです。営業成績がTOPということで、クライアントさんのところはお食事会も予定されていたそうなのですが、それもなしに!

 クライアントさんは、せっかく頑張ったご褒美までなくなり、モンモンとしていたそうです。いつまでも雑念でいるのもなんなので、いろいろ理由をつけて、自分自身を納得させたとおっしゃっていましたが、全然納得してないのでは? (笑)

 「目標設定もしなくなるし、会社としてどうなるんだろう? 目標がなくなって、気楽と思う人もいるけれど、自分は何をすればいいんだろう?」と問が浮かんできたようでした。

 全然納得していないクライアントさんに言いました。

「考えてみたらすごいですよね。目標設定が無くなる前に、目標設定するのを自分はやめていたんですよ。それで、セールスアップの数字も出して! 先取りしていたとは、宇宙ですね~」

「え!そんな風に考えていなかったです?!」

「では、目標達成以外に、どんな楽しさや、幸せが仕事場にありますか?」

「そんな風にも考えていなかったです・・・。お客様との時間は、温かい時間ですね」

「居心地がいいってことですね」

「そうです。周りの人たちとも仲良くやっています」

「それも居心地良いですね。仲良しなら、自分がお食事会企画したらどうですか?」

「あ、そうか。それも考えていなかったです!」

 次々と、別の視点からフォーカスが当たっていき、目標がなくなったということは、そんなに重要でもなくなってきたようでした。

 未来を先取りしていたのに、いざそうなったとき、気づいていなかった。夢が叶っているのに、叶っていることに気づいていないことって、しばしば起こります。たまには現在地を確認することも大事ですね。