劣等感は、脳が暇してるサイン。

 学生時代一緒だった人たちが、海外でも活躍している様子をフェイスブックで見て、自分の住む世界と違うことになっていて、劣等感を感じたようでした。ジャッジしなければいいとは思うけれど、それだけでは、手放せない思いのようでした。

 考え方によっては、過去にその人たちと一緒に学んでいた自分ですから、素晴らしい仲間に囲まれていた過去があったという事実があったり、自分の中にも同じ要素があって、大きな変化や成功をしてみたいと思っているからかもしれません。自分の中になければ、劣等感は生まれないんですから。

 ということは、まだそうなっていない自分に焦りがあるのかもしれません。人それぞれ人生の進み方は違うわけで、先に仕事があって子育ての人もいれば、子育てしてから仕事する人もいたり、ずっと仕事の人もいたりいろいろです。そもそも、今の自分の状況と同級生の状況は違うから、比べられない。となると、自分の中でどのタイミングで、大きな転機が訪れるか? 未来の計画をざっくりでもイメージしておくと、焦りはなくなるかもしれないですね。

 私は、今の10代20代の世代は、誰も知り合いがいませんが、意外と70代とかご一緒している時間が長いです。また、クライアントさんでも子育てを終えた方のセッションも多いので、なんとなく50代が第二の人生なっている例も聞いたりします。そうすると、焦らないのです。人それぞれ、その人のタイミングがあるんだなと思えるからです。クライアントさんは、年上の知り合いは自分の両親以外知らないと話していました。もっと意識的に年上の人がどう人生を過ごしているか? 興味を持つことをお勧めしました。

 では、子育てが終わった未来は、どうありたいのでしょうか? 仕事で成果を出したいし、海外思考が強いけれど、今イメージしても現実味はないようでした。それでも、「今」を大切にすることだけは、やはり欠かしてはもったいないですね。結局話しながらそこに戻っていきました。



「そもそも、人と比べている時間がもったいないですよね。今やるべきことに夢中で取り組んでいたら、ネットサーフィンする時間も真っ先に削るし、ありもしないことを思考する時間も勿体ないですよね。雑念がでてきたら、今暇なんだな~ってことですよ。目の前のことにもっと真剣に取り組む時間に当てましょう」


 雑念は、脳が考えることが何もないから、目の前のことをしっかりやりなさいというサインでしょう。劣等感がくれたメッセージのようでした。雑念が入る隙が無いほど、脳を鍛えていきましょう。そんな脳になったら、今現実味のないことも、叶う気がしてくるのです。20分セッションで、クライアントさんもすっきり腑におちたようでした。引き続き、1D1Uで毎日振り返り、充実した日々を送ることですね。