クライアントさんでブログを書いていらっしゃる方もいて、自分の日記を書くというよりも、知人と活動していることを書くという立場の方の文章について、なんらかの感想を伝えることになりました。
クライアントさんがブログを書く上で困っていたことは、「書きたいことは浮かんでいて、自分のノートには書けるけれど、読む人が分かりやすく書けているかどうか?」「自分がどう見られるかどうか? を気にして、きれいに書かなくちゃとなって、ハードルが上がってしまう」「意見を述べるにあたり、重々しかったり、暑苦しくないかどうか?」「客観的に書きたいんだけど、どうすればいいか?」などたくさん迷いがあるとのことでした。
それで、書かれた文章を添削目線で見ることにしました。最初は、可もなく不可もなく、なんだこの感じは? と私の中で、どう添削していいのか、なかなか言葉が浮かんでこなかったのですが、先日の大阪セミナーのことを急に思い出しました。「大阪人、オチがないといけない」というハードルです。(笑)文章にオチがないから、可もなく不可もなくという、平坦な印象だったのかと。
そうして文章を見ていくと、イントロ部分から、オチに繋げそうなこともありますし、冒頭の印象的な部分について伏線回収せずに、文章が終わっていることに気づきました。「こんなにおいしいものがあるのに!(笑)」
もう1つの記事は、本の紹介です。あまり何も考えずに、思いつくままに書いた文章ということでした。
気になったところは、最初に結論的な意見が書いてあったのですが、その受けがどこにもないまま、文章が終わっていたのです。これも伏線回収されていないバージョンです。
私は文章の勉強をしたことはありませんが、『ひとみずむ』を作っていたときに、編集者の方に添削とタイトルを手伝ってもらっていたことがあります。そのとき、その方もやはり最初と最後を特によく見ていました。「壮大な冒頭に対しての受けが、ラストに欲しい」と言っていたのです。その方も関西人でしたが!(笑)
ここ1年くらい、1D1Uのレポートを添削する機会があります。文章が書ける方は、伏線を回収することをわかっています。あまり文章経験のないかたは、冒頭で疑問にしていたことの答えも書かずに、エンディングを迎えるという不思議な文章になっています。(笑)私がその人になりきって、前半と後半を書くときもあるくらいです。
ちゃんと伏線を回収しよう。結論は本当に最初でいいのかどうか? 今一度考えよう。そして、余計な言葉が多くなっていないかどうか? 伝わりやすいように、削ることも大事です。オチ、回収など、リズム感…これらを気にするようになったら、ワンランク上になれるのだと思います。
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