オーディオブック2冊目。『幸せになる勇気』のほうもあと1時間で読了です。オーディオ読書は、私にとってかなり効率がいいです。1冊2000円近くかかりますが経費です。聴きながら、身体のストレッチをしたりすることもできますし、時間が有効に使えている感じがしています。
とくにこの本は対話形式なので、演劇のようです。若者役の声優が相変わらずオーバーアクションで、哲人に噛みついているかんじが笑えます。 (笑)
『幸せになる勇気』を聴き、ますます私の仕事の話かしらと思えるほど、共通点が多いです。しかしながら人の話を聴くことが必要な人は、人の話を聴く専用という職業だけでなく、英会話の先生も、私のお世話になっている税理士さんもクライアントの話を聴く仕事。
ある男性のクライアントが、お客様の話に耳を傾けていたら辛くなってきて、すべて受け止められないと感じたそうです。相手の話を聴いていると、疑問や反論が湧いてくるからだそうです。そこで、どうしたら疲れないで聴けるんですか? と聞かれました。
『嫌われる勇気』も言っているように、「相手の課題だ」と思って傾聴しているからです。また傾聴のプロとしては、その言葉が出てくる背景まで想像して聴いています。相手が話していることは、「そう感じているという事実」として聴いているのです。どんな色眼鏡で見ているのだろうか? という、そもそも本質的なところを見ようとしています。
しかしクライアントさんはそこまでする必要はない仕事です。相手の話を理解しようと思って聴くだけでいいでしょう。メモを取ると、より客観的になれると思います。そして理解できたことを「言い換える」「まとめる」ことをして相手に伝えると、相手との信頼感も生まれるでしょう。
コーチになりたてのとき、「相手を成功させなくてはいけない」と思い、いろいろと方法論までサポートしようとし、そのことについて自分のコーチやメンターに「それでは依存者が生まれる」とアドバイスをもらったことがありました。
それでもなかなか実践は難しいもの。昔の私もジャッジしないで聴くを実践しているつもりでも、思わず、クライアントさんを成功させるためにはそれではいけない!と思って、よかれと思って反論してしまったことがありました。そうして「コーチはジャッジしないのではないですか?!傷つきました」とクライアントさんに現行犯逮捕されて、ようやく気づけたのです。
あるとき精神科医のトークライブへ行く機会があり、その先生は「私の仕事はクライアントから、ありがとうと言われてはいけないのです」とおっしゃっており、私の中でようやく腑に落ちました。
つまり私の仕事も相手が自立している可動状態で、行動、課題を明確にはすることを手伝うけれど、やるかやらないかは相手次第。相手の課題と考えることでいいのだと思えたのです。自分が楽になった瞬間でしたし、本質だと思えました。
みんなして同じようなことに悩むものなんですね。考え方を知ることで、楽なスタンスになれる。1D1U心理学。いろいろあります。
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