自己評価が低いと感じている人が、やっていること。

 あるクライアントさんが、以前より意識して、知人から紹介された人などにも会う機会を作るようになり、自分の変化を感じているそうです。

 それではじめて会う人から「いろいろとやってきたんですね」と言われたので、「そのときは、ちょうど・・・なタイミングだったので、そうなったんです」と返答したそうです。そのとき、自己評価が低いのかもしれないと感じたそうでした。でも今にはじまったことではなく、やっぱり自己評価低いなと。

 それで、私は気になったことをフィードバックしました。「まずは、相手がそう思ったということを、受け入れること。これが、一流になるためのコミュニケーションですよ」と。

 ここ数年、コミュニケーションのことについても、セッションの中で話していたので、また同じことをフィードバックした感じもありましたが、クライアントさんが、さらに成長をしていきたいと感じているタイミングなので、いい例になったと思いました。

 同時にパターンに気づきました。相手の発言をすぐにかぶせてしまいがちということです。相手が自分のことについて感想を言ったとき、それが違うなと思っても、まずは受け止める。そこをいつもスルーしているから、自己評価が低いままなのかもしれません。

 相手からはそう見ているということを知ることで、自己評価は低いとしても、「そう見えているのならば、ひとまずOKかな」と思えることも増えると思います。そして自分のこともわかっていくのです。

 クライアントさんは、相手から何か言われたからリアクションは取らないとと思って、「いや、実はこうなんですよ・・・」とすぐに自分の事情を話したそうです。しかしここは、ワンクッション入れて、まずは相手を受け止める。それから自分のことを話すようになると、コミュニケーションがよりよくなるのです。

 ワンランク上のコミュニケーションと、自己評価が低くなりがちな理由、ダブルの気づきとなりました。