「言っている日本語はわかるんですけど、腑に落ちるところまで理解できないですね」と、いつものクライアントさんに言われました。
その感じ私もわかります。『かないずむ』時代、メンターのメールの日本語は理解できるんですけど、なんでそう言えちゃうんだろう? と、その境地は理解できずに、そのままメールが進んでいきました。そこでいちいち止まる必要もなく、そのうちわかるからと思い、「そういうことなんだ」というような、日本語わかりましたレベルで、素直に受け止めるようにしていたのです。
つまり、クライアントさんもあの頃の私のように、「今すぐ理解できないことを語られるステージ」になったからだと思います。ステージが上がるときだから、意味の分からない話を1対1でされる自分になったんだ、と自分を承認できると思います。ご自身でも、今狭間にいる感覚がしているそうです。
姪が、周りの大人の発言で嫌だと思ったことがあったそうで私に話してきました。こんなとき、子供にかける言葉を選ぶのは難しいなと思います。
「そう言わて、自分が嫌だなと思ったら、自分はそうしないって思えばいいね。人の振り見て我が振り直せって言うんだよ。そうすると、超人になれるんだから」
後から考えると、別の言い方もいろいろあったと思います。また相談されたときに、別の言い方を伝えてあげたいと思います。
きっと理解できていないときは、また同じ問題にぶち当たります。「問題がなくなる次元」へブレイクスルーできていないことを意味しています。
そのクライアントさんの問題は、「仕事が楽しくない」と今感じてしまっていることです。私もアパレル店長をやっているとき、接客している時は楽しいけれど、そのほかのことは楽しいと思えずにいました。私が浮かない顔をしていると社長から、「僕らは楽しくやっているんで」と、言われてしまったくらいです。
今思えば、ネガティブフィードバックを直通で言われるということは、楽しくなれる未来もあるということを示唆していたということ。でないと、言ってくれる役割を担う人は、自分の目の前に現れませんから。しかし、大切なのはその先です。ここが、ブレイクスルーできるかどうかの分かれ道。「ある」と分かっても、自分で見つけようとする意志の力がないと見つからないのです。見つかると、問題が起きる世界から抜けられるのです。
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