【Hitomi Collected】リメイク『かないずむ』§22 初心者コーチの悩み。

◎今週号のリメイク『かないずむ』一部ご紹介です。


パトロンの皆様、おはようございます。

今週は副業としてスタートした「コーチング」についての相談をメンターにしています。すでに知っている部下たちをコーチングするのと、全く知らない方をコーチングするのとでは、全く違いますから悩みますよね…。いきなり不安状態のクライアントさんが来てしまい困惑する私へのメンターのアドバイスは、本当に心強かったです。それにしても、美容師がコーチングアドバイスができるなんて、金井さんは守備範囲が広すぎです!!!

■前回のあらすじ

1年7か月続けてきた店長ブログを突然閉鎖することになった。会社から掲載内容について忠告を受けたからだ。会社から何か言われたら辞めようと、辞め際を自分で決めていたので、内心怒りがこみ上げながらも潔く卒業をした。間髪入れずに自分のブログ『Fashion source!!!』を立ち上げる。

久々に社長とのミーティングがセッティングされた。私は成果を上げていたし、副業もはじめており、成長を感じていたが、「まだまだ」と言われる。また頭に来て、ランチの席で中座してしまったのだ。しかし後から罪悪感がこみ上げ、メンターにメールをした。すると、「相手は自分の鏡だね。まずはありがとうと言ってください」との返事。メンターの言うことだからと信じて、「ありがとうございました」とメールを送信。その瞬間、罪悪感から解き放たれ、自分の成長を感じることができた。

(中略)

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2 月 9 日【不安状態~可動状態~行動状態】

ほりぐちさん

コーチングコンサルについて考える。いいテーマですね。コンサルもコーチングも同じ手法です。

人の心理状態で、不安状態の時には、カウンセリングが必要で、可動状態の時には、コーチング、行動状態になってはじめてコンサルティングが威力を発揮します。

だいたい、経営がうまくいかないとコンサルティングを雇いますが、ほとんどうまくいかないのは、そのときの精神状態は、不安状態になっているので、まずはカウンセリングで可動状態にしていくことが大切ですね。

ステップを間違うと効果は半減してしまいます。自己啓発も同じです。借金をして首が回らない状態で、億万長者になりたいといってもなれないでしょ。まずは、借金を返してからがスタートラインになるわけです。

金井豊

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◎原本追記

このときは、あまり深い意味がわからないままメールを読んでいた。行動ができなくて悩んでいるとき、まずは、不安状態から可動状態へと導く傾聴をすることが今ではしっくりときている。また、それぞれの人の考え方、価値観、経験によって、テーラーメイドの質問が必要だ。

◎2021年追記

追記を書いている2008年の私は、まだまだコーチ歴が浅く、カウンセリング技術も学んでいない頃でした。しかし当時のクライアントさんは、私の発信がビジネス寄りだったため、独立を目指すとか会社でセールスアップをしたいなど、可動状態の方が多かったので、自分の経験からセッションができ、結果を提供できていました。ただ自分の中では、何かが足りないとずっと思っていました。

> 不安状態:カウンセリング・可動状態:コーチング・行動状態:コンサルティング

相手の状態を3つの状態に分けられるとは、メンターのメールではじめて学びました。

誰しも、行動状態、不安状態を行き来するものだと思います。ですので守備範囲の広いコーチとして、お役に立てたらいいなと思いました。

不安状態の人の気持ちに寄り添えるようになることは、私の課題でした。そして辿り着いたメンタルケア講座では、気持ちの傾聴が大切であると学び、「目には見えないものが大切」という名言で有名な『星の王子さま』を読んで号泣しました。

自分が共感できないことでも、相手がそう感じることを受け止めて、共感的理解を示せば、相手は受け入れてもらえたと感じるのです。私がもっとも知りたかったのは、「愛」のあるスキルだったのです。

今思えばこのメールが、未来への伏線になっていたと言っても過言ではありません。

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来週は、 「重大発表」 です!