ミケランジェロ思考を手放す。

 1D1U Campの20分セッションなので、いつものクライアントさんは、なんとなくでてきた話からはじまりました。

「ヨガに興味があって、YouTubeなどでもやっていたのですが、実際に体験しにいくことにしたのです。そうしたら、体が悪くなって。いつもYouTubeのヨガは、気持ちがいいのに。それで、通うかどうか迷っているんです」

「ヨガって、気持ちよくなるものですよね。気持ちが悪くなったとは、どうしちゃたんでしょうかね?」

「YouTubeの人と導き方が違ったのでしょうかね?」

「そうですね。私のヨガの先生は導き方がとても上手と評判ですよ。オンラインヨガ、クライアントさんたちも誘って毎週土曜日に開催していますから、もしよかったら、試してみます? 録画があるので。試してから決めればいいですから。それにしても、体の調子が悪くなったのに、迷っていたんですね。『違ったなぁ』でいいんですよ! 無理するとあとから苦しくなりますからね。とりあえず、行ってみて分かったということで」

「そうですね。違ったということですね」

「そうそう。また、ミケランジェロ思考に陥るところでしたね(笑)」

「あははは」

 前回のセッションで、ついついできないことも引き受けて、どうにかしてできるんじゃないかと思い、無理してしまうところがある、とクライアントさんがおっしゃったので、私はミケランジェロのことを思い出しました。彫刻が得意なのに、天井画を依頼され、それでも耐えながら描き上げたミケランジェロの話を。そうやって、耐えながらもその時代には珍しく88歳まで生きたミケランジェロでしたので、それが悪いわけでもありませんが、ミケランジェロですから。(笑)

 そして私の先生のヨガの録画を試していただいたら、やはり気持ちよくヨガができたみたいで、明日からオンラインヨガに参加することになりました。そのヨガは、ミケランジェロ思考を手放すために、必要だったのかもしれませんね! 代わりに新しい先生が入っていったのですから。