「娘が、学校行きたくないとか、あれは大変だとか、やる前にいろいろとネガティブなことを言います。でも結局は、友達が手伝ってくれたからよかったとか、そういうことになるのですが…。堀口さんもセッションで、ネガティブな話を聴くと思うのですが、引きずらないですよね。ネガティブな言葉に引きずられないには、どうしたらいいでしょうか?」
「人って、ネガティブなこと言いたくないですか? モヤモヤしていたら、まずしゃべりたいというか。言うことは必要だなと思うので、ニュートラルに聴いていくだけ。でも、結局言っていることと、現実に起きてくることは、違うことであることがわかっていきますよね。たいていそういうケースが多いので。ネガティブなことを相手が言ったとしても、本当に悲惨なことが起きていることは少ないので、セッションではその人が事実を見られるように導いていくんですよね。だから、実際起きていることはどうなんだろう?というところを見ていけば、大丈夫なこと多いですよね。実際にネガティブなこと起きてますか?」
「実際、ハッピーなことが起きているんです。みんなに助けてもらったとか。やさしくしてくれたとか、数日前から嫌って言っていたんですけどね。なので、事実はいつも大丈夫なんです。大丈夫なんですね!逆に、私がこの子は大丈夫と思っていない部分があるから、私自身が不安になるんでしょうね」
「そうですね。自分な気持ちに正直な娘さんですよね。それが言えるというのは、いい環境を作っているのではないですか?」
「そうですね。言いやすいってことですね」
「普通、親や目上の人に『しんどい』って言えないですよね」
「娘は、何でも言ってきますね。言いやすいってことは、いいですね。もっと気楽にしたらいいのにとか、いろいろ思ってしまうんです。一緒になって不安になるのではなく、どうせ大丈夫だろうと思えばいいですね」
「それに自分の気持ちを正直に語っているんだと思えばいいですね。何も言えない場合よりいいんじゃないですか?」
「確かにそうですね。私の気持ちの整え方がわかりました」
『ひとみの部屋』より
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