自分の道を進むには覚悟がいる。

 独立の形はいろいろあり、個人事業主として、別の会社の業務の一部を手伝うとか、母体になっている会社から仕事を分けてもらう形もあります。私は、直接お客様とやりとりをする形です。完全に自立しています。

 あるクライアントさんも自立をしていきたいと言いながらも、人の会社の手伝いがほとんどで、なかなか自分のやりたいことが進んでいないようです。本当は自分でやってみたいけど、なかなか現状が変わらないようでした。

 でも、もし自分がやるとしたら? ということを、セッションで毎回考えてはいるのです。そのアイデアが生かされるときを待っているのですが…。

 そんなくすぶっているときは、何か自分の身の上に起きたりするもので、別のクライアントさんは、暗闇の中で排水溝のようなところに落ちたことがありましたよね。(笑) その方も例外なくサインが来てしまったようです‥。「自分の道を進みなさい」というサインでしょう。


「堀口さんて、どんどん新しいことを生み出していると思うんですが、そういうのって、どうやって作っていくのでしょう?」

「それは、覚悟の違いでしょうね。覚悟すると、ちゃんとアイデアも思いつくんですよ。今の状態だと、あまりサラリーマンと変わりないですよね。他の会社からお仕事もらえていいなぁと、思いますけどね。しかし、自分でやりたいのなら、頼る人はいないので、裸にならないと。(笑)」

「そっかぁぁぁぁぁ」

と、クライアントさんは、うなだれました。(笑)

 実際私も法人契約で仕事をしていたこともありますが、自分に向いていなかったようで、険悪な感じで終了となりました。(笑)アパレル店長の経験を生かした、外部での講演も独立して5年目あたりまでは依頼されていましたが、アパレルの経験から遠ざかれば、自然と消滅していきました。

 もう、過去の経験にもすがることも別の会社にすがることもできず、頼るべきものは自分だけになりました。ついに起業家への階段を上りはじめたのです。綱渡りのような行為ですが、奇跡的に自分の道を歩み続けています。運がいいようです。(笑)

 

 男性のクライアントさんは、「覚悟が足りない!」と言われてしまいましたね。でも言うタイミングだったと思います。

 安心な考え方として、今仕事をいただいているうちに、ある程度お金を貯めておいたらいいですね。1か月いくらあれば生活できるのか? 明確にすることも大切です。出費を減らすことも、ある意味収入という考え方もできます。売上というよりも、いくら残ったかが大事なことです。広告費を使いすぎていたら、それ以上に稼がなければ赤字になるので、お客様は増えたとしても、結構大変なものです。そうやって、無駄遣いはないか、考えることも必要です。

 すべてが自分のコントロールの範囲となります。具体的に仕組みを考えて、安心しながら進めていけばいいですね。クライアントさんは、シングルですので、今のうちです。(笑)